ネタバレあり!【帰ってきた あぶない刑事】舘ひろし&柴田恭兵、70代を超えても健在! 昭和世代熱狂の「ザ・荒唐無稽」アクション大作!

今週から公開の映画「帰ってきた あぶない刑事」を鑑賞。
ご存じのとおり主演は舘ひろしと柴田恭兵。

舘ひろし74歳。
柴田恭兵72歳。

にも関わらず、ちゃんと「あぶない刑事」していた。
凄い。

昭和50年生まれの私は完全な「あぶデカ」世代。

テレビドラマシリーズは1986年10月に開始。
なんと翌年の9月まで1年間放送された。

今のテレビドラマは3か月の1クールで終わるが、「あぶない刑事」は4クール放送したことになる。

テレビドラマ版終了後、映画版が2つ製作され、再びテレビシリーズ「もっとあぶない刑事」が放送。
こちらは2クール(半年)放送。

テレビドラマ版は1シーズン目の最終回が印象的。
なんと最終回の犯人は幽霊。

当時の刑事ドラマといえば「太陽にほえろ」や、「西部警察」など、シリアスで、悲壮感漂うものが多かったなか、オシャレでコミカルな「あぶない刑事」は画期的だった。

今回鑑賞した「帰ってきた あぶない刑事」は映画版としては8作目。
前作の「さらば あぶない刑事」(2016年)は、定年退職間近のタカ&ユージの姿が描かれ、ラストはニュージーランドで探偵事務所を開業するというところで終わっていた。

「帰ってきた あぶない刑事」では、横浜に戻ってきて探偵事務所を開くところから始まる。

そこに「永峰彩夏」(土屋太鳳)が現れ、母親を探して欲しいとの依頼がくる。
彩夏の母の名は「夏子」。

夏子はタカ&ユージが若いころに関係を持った女性。
タカとユージは彩夏は自分の娘かもしれないと思いつつ、彩夏の依頼を受ける。

夏子を探しているうちに、かつてタカとユージが壊滅した暴力団「銀星会」会長の息子「海堂巧」(早乙女太一)が連続殺人を行い、遂に爆破テロを起こすことを知る。
そしてタカとユージと彩夏は海堂に命を狙われていく・・・。

「あぶない刑事」らしく、「ザ・荒唐無稽」な物語。
ラストに近づけば近づくほど、ご都合主義と無理やり感が満載。

とりあえず5つ程、ツッコミどころを挙げてみたい。

①ステラ・リーと夏子の顔が違い過ぎ
「整形した」という設定なのだが、いくらなんでも若いころの夏子と今の夏子(ステラ・リー(吉瀬美智子))の顔が違い過ぎる。
映画の冒頭からタカは同一人物であると疑っていたが、あり得ない。

②爆発しない
ラストシーンで爆弾を積んだ車が海中転落して炎上し、中の爆弾も爆発するが、車が海中転落しても燃えることはない。むしろ火は消える。

③埠頭に人がいなさ過ぎ
映画の後半で港のコンテナヤードで銃撃戦になるが、周囲に人が全くいない。あれだけのコンテナ埠頭なのだから、年中無休で稼働しているはず。

④委嘱状などない
県警本部長から委嘱状なるものがタカとユージに渡され、1日だけ警官に復帰して、拳銃を撃ちまくる展開は笑うしかない。

⑤殺し過ぎ
いくら悪者とはいえ、いくら正当防衛とはいえ、簡単に人を殺し過ぎ。そして弾が当たり過ぎ。

もちろん荒唐無稽でなくては「あぶない刑事」ではない。
「あぶない刑事」にリアリティや、物語の整合性を求めるなんて野暮。

昭和を生き、「あぶない刑事」を観ていた者は必ず劇場で観るように。
損はさせません。

ちなみに私は横浜生まれの横浜育ち。
今回の「帰ってきた あぶない刑事」では、上空から横浜を撮ったシーンが多くあるのだが、やっぱり横浜は美しい。
特に港は。

映画鑑賞後は、是非、横浜港周辺を散策して映画に出てきた場所を訪れて欲しい。
損はさせません。

“ネタバレあり!【帰ってきた あぶない刑事】舘ひろし&柴田恭兵、70代を超えても健在! 昭和世代熱狂の「ザ・荒唐無稽」アクション大作!” への1件の返信

  1. レビュー拝見しました。参考になりありがとうございます。
    リターンズ以降の作品は何か違うと思い遠ざかってました。
    多分これが本当に最後ですよねきっと…

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