【ネタバレあり】映画『アマチュア』感想:全く新鮮味のない復讐劇にB−評価の理由とは?
今週から公開の映画「アマチュア」を鑑賞。
妻をテロリストに殺されたCIA(Central Intelligence Agency)分析官の復讐の物語。
主演は『ボヘミアン・ラプソディ』で伝説のロックスター フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック。
アメリカの小説家であるロバート・リテルが1981年に発表した「The Amateur」という小説が原作。
既に1982年にカナダで映画化されている。
つまり今回公開された「アマチュア」は正確にいうとリメイク作品ということになる。
もちろん今回上映された「アマチュア」は、インターネット回線を駆使しまくるなど、現代版になっている。
原作を現代版に改変しているとはいえ、プロットは同じ。
つまりストーリーが古くさい。
妻の復讐のために単独で行動して、敵グループだけでなく、CIAからも追われていく。
どっかで聞いたようなお話。
レビューのしようがないストーリー。
唯一、目新しいのは主人公「チャーリー・ヘラー」の普段の仕事が分析官であり、銃の扱いはアマチュアで、また、身体能力も高くないというところ。
「目新しい」が、既に1981年に映画化されているのだから、「全く新しいアイデア」とまでは言えない。
本作は「殺しのアマチュアが復讐を果たしていく」というところが売りなわけだが、「銃の扱いが上手くない」以外は、はっきり言ってプロフェッショナル。
映画内で「チャーリー・ヘラー」は、CIAの秘密を握って、無理やり自分を訓練させる。
訓練中、チャーリーは銃で人を撃つことにためらいを感じてしまい、引き金を引くことができない。
ところが、爆弾などの銃以外の殺し方は直ぐに習得し、もっぱら復讐は銃以外で行う。
銃では人を殺せないのに、爆弾だと殺せる。
全く納得がいかない。
そもそも主人公のチャーリーは妻を殺したテロリストに対する憎しみが頂点に達しているから、危険をかえりみずにCIAの秘密を探ったり、海外に渡ったりする。
そんな復讐の鬼と化している男だったら、ためらいなく銃は撃てるはず。
「アマチュア」感を出したかった、ご都合主義設定としか思えない。
チャーリーがテロリストが住むアパートの鍵をYoutube動画を参考にしながら開けるという無理やりの「アマチュア」シーンがあるのだが、事前に見て頭に入れとけよ!としか思えない。。。
それと、この手の映画にありがちなのだが、「世界中にある監視カメラをハッキングできる」という設定はやめて欲しい。
本当にあらゆる監視カメラはインターネットに接続されているのですか?
都合よく物語が進められるから、ハッキングできることにしているのだろうけど、「ザ・ご都合主義」の象徴。
総じて、全く新鮮味のないサスペンス映画。
個人的な評価としては「Bー」。