映画「BLUE(ブルー)」あらすじ&レビュー 報われない努力の価値

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映画「BLUE」はボクシング映画。
タイトルのBLUE(ブルー)は、ボクシングにおける挑戦者側の「青コーナー」からきている。
メインキャストは松山ケンイチ・柄本時生・東出昌大。

【Story(あらすじ)】

1勝10敗のプロボクサー瓜田(松山ケンイチ)。
瓜田は連敗続きで、後輩からも馬鹿にされるも引退はしない。

松山ケンイチ

ある日、瓜田の所属するジムに楢崎(柄本時生)が入会する。
楢崎は女にモテたいという不純な動機でボクシングを始める。

そんな楢崎を瓜田は優しくコーチングしていく。
技術を習得していくうちに楢崎はボクシングの楽しさに目覚め、プロテストに合格。
遂には試合に勝ちたいと思うようにまでなっていく。

瓜田・楢崎のジムにはチャンピオンを狙える才能を持った小川(東出昌大)がいた。
しかし、小川は試合で脳にダメージを負い、引退するかどうかの瀬戸際に立たされる。

度々記憶が飛び、急に頭痛が襲うなど日常生活にも支障をきたしていたが、それでも小川はタイトルマッチに挑んでいく。


普通、ボクシング映画といえばチャンピオンになるまでを描くもの。
しかし、本映画は負け続け、夢半ばで引退し、それでもボクシングが頭から離れない男たちの物語。

連敗ボクサー瓜田は何故ボクシングを辞めなかったのか。
それは瓜田がボクシングを愛していたから。
好きで好きでたまらなかった。
だから、負けても、馬鹿にされても続けることができたのだ。

負け続け、馬鹿にされても引退しない瓜田が、チャンピオンよりも強くてカッコよく見えたのは私だけだろうか。

瓜田たちの生き様を見ていると、成功するかどうかではなく、心から夢中になれるものに出会えるかどうかが問題だと気づかされる。

ボクシングシーンもメチャクチャリアルで、松山ケンイチ・柄本時生・東出昌大が時間をかけて技術の習得に取り組んだことが良く分かって好感が持てる。

特に楢崎を演じた柄本の芝居が超ダサかっこいいので注目。(私の中での主演は柄本時生だった。)

本映画は「努力すれば報われる」などという薄っぺらぺらなテーマではなく、人生における真の勝利とは何かを問いかける秀作。
観るべし。

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