【ネタバレ】映画『ぼくのお日さま』感想:美しい前半から一転、理解不能なラストに戸惑い
映画「ぼくのお日さま」を鑑賞。
監督・撮影・脚本・編集は奥山大史。
主演は越山敬達くんと中西希亜良さんという少年少女。
これに準主役として池松壮亮が加わる。
小学6年生の少女さくら(中西希亜良)は荒川(池松壮亮)の指導の下でフィギュアスケートを習っている。
荒川は過去に有名選手だったが、情熱が薄れたのか、今はコーチ業のみで生計を立てている。
一方、同じスケート場でホッケーを習っている少年タクヤは、さくらのフィギュアスケートに惹かれ、見よう見まねでフィギュアスケートを始める。
なかなか上達しないタクヤを見かねて荒川が密かに個人レッスンを始める。
徐々に上手くなっていくタクヤを見て、荒川もスケートへの情熱が高まっていく。
そこで荒川は、さくらとタクヤをペアで試合に出ることを提案する。
そこから三人の特訓が始まり、三人の絆は深まっていく。
実は荒川はゲイで男と二人暮らしをしている。
ある日、荒川が男と二人で楽しそうに車に乗っているところを、さくらは目撃する。
しかも、荒川は、さくらよりもタクヤを指導しているときの方が楽しそうに見える。
さくらは荒川の前に現れ、「気持ち悪い」の一言を残して去っていく。
その後、さくらは二人の前に現れることはなくなり、タクヤはフィギュアスケートをやめ、荒川は今いる土地を去っていく。
中学生になったタクヤが道でさくらと出会うところで映画は終わる。
前半は非常に美しい映画で、特に主演の越山敬達くんと中西希亜良さんがメチャクチャ可愛い。
ずっと見ていたいと思わせるほどの美しい二人。
それにも関わらず、荒川がゲイであることが分かるところあたりから、観客を全く違う方向に連れていき、放り出された形で映画は終わる。
これを「余韻たなびく素晴らしい映画」と捉えるのか、「意味不明」とするかは難しいところ。
私は正直「意味不明」派。
「気持ち悪い」と言った後の三人の描写が少ない(特にさくら)ので、考察しようにも考察できない。
せっかく映画の前半で幸せな気持ちになったのに、後半で台無しにされた。
どなたか、この映画のテーマとメッセージはなんだったのか教えて・・・。