映画「コンフィデンスマンJP」あらすじと感想 予定調和が最高に気持ちいい!
「コンフィデンスマンJP」 ロマンス編とプリンセス編を鑑賞。
元々はテレビドラマで放送されていたもの。
見てないけど。
ロマンス編は2019年公開。
主演は長澤まさみ。
不倫で干されている最中の東出昌大や、先日、自殺して亡くなった三浦春馬さんなど、結構な豪華メンバー。
両作品とも、複雑過ぎないストーリーに作られており、分かりやすいオチがメチャクチャいい。
ロマンス編
ダー子(長澤まさみ)が率いる詐欺師(コンフィデンスマン)集団。
今回のターゲットは、香港の裏の世界を牛耳る女帝ラン・リウが持つパープルダイヤ。
ダー子は占い師に扮してランに近づく。
すると以前コンビを組んだことがある恋愛詐欺師のジェシー(三浦春馬)がランの組織に潜り込んでいることを知る。
ジェシーの狙いもパープルダイヤ。
ダー子もジェシーも、なかなかランの心を掴むことができない。
仕方なく、ダー子はジェシーと協力し、パープルダイヤを奪う。
しかし、最後にジェシーに裏切られ、パープルダイヤを持って逃げられてしまう。
ところが、全てはダー子の計画どおりで、ジェシーのパープルダイヤは偽物で、ランも実は本物ではなく、ダー子の仲間であった。
ダー子の本当のターゲットはラン・リウではなくジェシーであった。
あらすじは以上のとおりだが、実際はもう少し登場人物がいて、騙し騙されの物語となっている。
ラストで騙されたダー子が、実は騙す側だったというのは、なかなか爽快な展開ではあるが、見ている人のほとんどが、途中から薄々感づいていたと思う。
でも、水戸黄門がそうであったように、ドラマ・映画では予定調和というのは必要な場合が多い。
変にカーブかけたへそ曲がりなエンディングより、よっぽどいい。
プリンセス編
ダー子(長澤まさみ)率いる詐欺集団の今回のターゲットは、世界的富豪レイモンド・フウの遺産。
レイモンド・フウには3人の子供がいたが、遺言には生き別れになった隠し子であるミシェルに全てを相続し、ミシェルをフウ家の当主とすると書かれていた。
ダー子は孤児となったコックリをミシェルに仕立てあげ、フウ家に乗り込んでいく。
ダー子の当初の目的は手切れ金であったが、遺言が尊重され、コックリは当主にされてしまう。
ダー子は狙いをフウ家の党首に伝授される金印に変える。
金印の授与は、当主のお披露目パーティで行われ、ダー子はその時に偽物とすり替える計画を立てていた。
ところが、以前からダー子一味の命を狙っている日本のマフィアのボス赤星(江口洋介)がパーティに現れ、ダー子の計画を知る。
赤星は金印を手に入れたダー子達を捕らえ、金印を渡すように迫る。
しかし、ダー子達は渡さなかったため赤星が雇った殺し屋に刺殺されてしまう。
ところが、実際は全てがダー子の計画どおりで、殺し屋はダー子の仲間と入れ替わっており、ダー子達は死んだふりをしていただけであった。
映画の最後に、レイモンド・フウが生きていた2年前にさかのぼり、実はミシェルなどという隠し子はいなかったことが分かる。
作品の流れは1作目と同様。
最後にダー子の壮大な計画が明かされ、ハッピーエンド。
そして最後の最後に残された謎が明かされる。
予定調和なストーリーが最高に気持ちいい。
恐らくは3作目も作られると思うが、フォーマットはこのままにして欲しい。
というかこのフォーマットじゃないとコンフィデンスマンJPではない。
早く3作目が観たい。
家族で観れて、大人も子供も楽しめる。
万人受けする映画って、メチャクチャ難しい。
複雑すぎず、単純過ぎず、非常にバランスのとれた傑作。
超おすすめです。