映画「幸せへのまわり道」あらすじと感想 家族との確執をどう乗り越えるか

「幸せへのまわり道」は2020年8月28日公開の映画です。
アメリカでは2019年に公開されました。
実話に基づいて描かれており、ある記者と子供番組の司会者との交流の物語。

【Story】

幸せへのまわり道

記者のロイドは、業界から高い評価を受けていたが、記事も性格も、どこか冷たいところがあった。
ロイドは、姉の結婚式で、自分たちを捨て、絶縁していた憎き父と再会し、ささいなことで父を殴ってしまう。

ある日、ロイドは上司から、400ワード程度で子供番組の司会者で有名なフレッド・ロジャースの紹介記事を書くよう命じられる。

ロイドは嫌々ながらフレッドに会いに行くと、フレッドはすぐにロイドの心の闇を見抜き、ロイドに対し様々な質問を投げかける。

ロイドはフレッドと交流を重ねるうちに、自分自身と向き合うようになる。
遂に体調が悪化し療養中の父に会いに行く決意をする。

恐らく死を決意した父は、素直にロイドに過去のことを謝り、しかし、いつも子供たちを愛していたと告げる。

父と和解を果たしたロイドは、1万ワードを超える内容で記事を書き上げ会社に提出する。
そして、ロイドの記事は雑誌の巻頭に掲載される。

【消化しきれなかった甘え】

幸せへのまわり道2

家族との確執を抱えて生きている人は意外にも多いといいます。
かく言う私もそうなんです。

子供の頃、家族と確執があったということは、心のどこかに消化しきれなかった親への甘えが残っていることと同義だと思います。

ロイドも心底から父を憎んでいたのではなく、実は父を愛していたし、愛して欲しかったのです。
しかし、親に甘えたいという幼児性が残っているとを認めることは勇気がいります。

勇気を出して自分と向き合い、父と会ったことにより、ロイドは心のつかえが解放され、素晴らしい能力を発揮し、人間として一歩成長したのでした。

ロイドは父との和解に、ずいぶんと時間がかかってしまいましたが、家族と確執をかかえて生きている人は皆同じでしょう。

この映画の原題は「A Beautiful Day in the Neighborhood」。
しかし、映画の内容からすると「幸せへのまわり道」という邦題の方が断然いい。

家族と確執をかかえる人々が、皆、ロイドのように和解に辿り着ければいいが、現実はそう簡単ではありません。

虐待を受けた場合など、どうしても「愛して欲しかった」より「許せない」の方が上回る人も多いでしょう。
私の場合がそうです。

私は自分の家族の関係で軽い対人恐怖症めいたものにかかり、高校生になってからは、新しい友達はほとんど一人もできなかったし、大学に入ってからは、大学自体に行かず、バイクで色々なところをさまよっていました。

「愛されなかったとき、どう生きるか」が、当時の私の大きな課題でした。

まずは自分自身の中にある幼児性を認めることから始まり、最終的には家族との絶縁を選択。
今の会社に入るのも、誰にも相談せず、全て自分で手続きを行い、実家から飛び出しました。

そのことで、人との対話も徐々にできるようになったし、人生が少しづつ楽しくなっていきました。
もちろん幼児性が解消されたわけではありません。

それは自覚していかなければなりません。
自分自身の中の説明できない人と世間へモヤモヤした怒りは、この幼児性から来ているのだと思う。
もうこれは宿痾・宿命として、死ぬまで何とかやり過ごしていくしかないと諦めています。

そして、私のような人々が、実はこの世界に無数にいる…。

家族と確執をかかえている人、家族との関係に悩んでいる人は、是非この映画を観て、自分を見つめ直す機会にしてください。

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