「仕事は楽しいかね?」感想 努力量より挑戦数 失敗する勇気が人生を変える
「仕事は楽しいかね?」をご紹介。
著者はデイル・ドーデンさんというアメリカ人。
デイルさんはマーケティング・リサーチ会社を起業し、現在は新聞のコラムニストとして活躍しています。
「仕事は楽しいかね?」は自己啓発本なのですが、しがないビジネスマンと高名な実業家の老人との対話形式になっています。
読もうと思ったきっかけは、本のタイトル。
最近、私自身が自問しているそのままだったのです。
「仕事は楽しいかね?」
しかもこのビジネスマンの心情が今の私にピッタリ。
「ビジネスマンになって15年になります。この15年の間に、何を誇れるようになったのか。何を達成したと言えるのか。私に言えるのはこれだけです。『そこそこの給料をもらっている』。
いったい何がいけないんだろう。私は真面目に、一生懸命に働いている。仕事だって、手際よくきちんとこなしてきた。・・・
『仕事があるだけいいじゃないか』黙って感謝しろって?それじゃまるで、生きているというのはまだ死んでいないこと、と言わんばかりじゃないですか。」
このように思っているビジネスマンのなんと多いことか!
そんなビジネスマンに(そして私に)老人はやさしく語ります。
大事なことは努力ではなく失敗を恐れず挑戦することだと。
老人の金言・名言・至言
「人々は、したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れているんだ。」
現在の私が正にそう。
恐らくは世のビジネスマンも同じだろう。
「成功する人たちは、自分がどこへ向かっているかというこは分かっていない。ただ、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守ろうと思っている。」
美しい目標と計画を立てても、そのとおりになることは稀です。
目標・計画よりも、まず試すこと、挑戦することが大事。
また、やっていて楽しいと思える遊び感覚がないとダメです。
なぜなら続かないから。
「目標と計画を立てて成功を目指す」のではなく、「自分が心底楽しいと思えるものに出会うため」に試し続けるのです。
それが真の意味での成功なのです。
「昔は人に『どんなことを考えているのかね』とたずねていたが、今は『何を試してきたのかね』と聞いている。」
「自分を試しているか」という質問は人をドキリとさせます。
皆、何かの努力はしていますが、自分を試している人は少ないはずです。
自分を試さなければ、自分を知ることはできません。
自分を知ることには他者と世界を知ることのヒントがあるのです。
「試してみることに失敗はない。何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかっても、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。」
人間の成長にとって最も大事なものは「失敗する」ことです。
100回失敗してきた人と、1度も失敗をしなかった人と、どちらが人間として大きいかは明らかです。
100回失敗した人は100のことを学び、1度も失敗をしなかった人は何も得ていません。
100回失敗人は100回挑戦したということです。
1度も失敗しなかった人は1度も挑戦しなかったのです。
挑戦して失敗しましょう。
その失敗は失敗ではないのだから。
努力量より挑戦数
老人の言葉を一言で表すと「最大の失敗は失敗しないこと」。
人生に行き詰ったら挑戦するしかないということ。
本にも書かれていたが、挑戦すれば失敗します。
しかし、9敗しても1勝すればいい。
努力量より挑戦数。
努力量より失敗数。
努力より失敗する勇気。
仕事で行き詰った方が読めば、必ずや打開するヒントを得ることができます。
「仕事は楽しいかね?」かなりお勧めです。