映画『傲慢と善良』ネタバレ感想!しょーもない展開に呆れたポイント3選

今週から公開の映画「傲慢と善良」を鑑賞。
藤ヶ谷太輔と奈緒のW主演。

監督は萩原健太郎。
辻村深月の同名小説が原作。

個人的な評価としては「B-」。
どうでもいいアラサー男女の恋物語だった。

元カレに少しだけ未練のある架(かける 藤ヶ谷太輔)。
架は死んだ父から受け継いだ小さいビール会社の社長で、小金持ち。

架は毎日のようにマッチングアプリを使って多くの女性と会うが、結婚に踏み切れないでいる。

最後に会った真美(まみ 奈緒)と付き合い、ようやく結婚することになるが、ある日突然、真美は行方不明になっていく・・・。

映画のCMからすると本作のポイントは「真美が消えた理由」と「真美がついた嘘」とは何かなのだが、それが超しょーもないものだった。

私が呆れ返ってしまったポイントを3つほど挙げておく。

① 真美が消えた理由

真美は架が自分のことを「70点」と評価されていたことを架の女友達から聞かされてショックを受ける。

また、架を結婚に踏み切らせるために真美はストーカーに追われていると架に嘘をついていた。

そのことを架の女友達に見破られていたことにも驚く。

そのことを切っ掛けに真美は、どこぞの被災地のボランティアに行くわけだが、「被災地に行く」というのもベタ過ぎ。

そもそも70点と評価されたくらいで消えるか。
100点満点同士で結婚すること自体が珍しいだろ。

ほとんどの結婚なんて妥協の産物だし、妥協で結婚したから不幸になるというものでもない。

逆に100点満点同士で結婚したからといって、時間の経過により減点されていくのは当然。

結婚というのは愛し合っているかどうかというよりは、「共に過ごした長い長い時間」という決して消せない事実が作り出す「絆」が重要。

真美は「70点で結構よ。」と言えばいいし、「私が嘘をつかなきゃ、あの男は結婚できないんだから仕方がないでしょ。ハハハ。」って笑えばいいだけ。

それなのに大げさに行方をくらまして、しかも被災地に行く超絶メンヘラ女。
理解不能。。。

② 架の女友達のチクリ

上述のとおり架の女友達が真美に70点と評価されていることと真美の嘘を話すが、これがあまりにも不自然。

酔っていたとはいえ、いくらなんでもそんなことをいうクズ人間はそうそういない。
これは物語を盛り上げるためのもので、実際はありえない。

しかも架は70点ではなく「今の結婚したい気持ちは70%くらい」と言ったのだ。
それを「70点」という言葉に変換して、しかも大して仲もよくない人間に軽々しく言うなんて不自然過ぎる。

原作ではどうなっているのか分からないが、脚本がずさん過ぎる。

③ 偶然の再開

真美が出ていった後の被災地で地ビールを作ることになり、真美と架は再開するが、そんな偶然あるわけないでしょ。

しかもあろうことか、二人は元さやに戻り、抱きしめあうシーンで終わる。
失笑するしかない。

元さやに戻すんだったら、地ビール作りの話が出た際に「私の知り合いにビールを作れる人がいる」といって架を呼べば自然だし、まだ真美の心に架が消えてなかったことも分かる。

それなのに偶然の再会で元さや。
呆れるしかない。

鑑賞中、真美の失踪先などが分かってきて、もうそろそろ終わるなぁと思って時計を見ると、まだ1時間近くあり、超焦った。

1時間もあるので、後半、殺人事件でも起こるかと思ったが、そんな展開になることもなく、グズグズした男女二人の、どうでもいい物語が延々と続く。

エンドロールが出た瞬間に席を立って退出。

イライラ絶頂で、スクリーンを出る直前に「しょーーもなっ!」って叫んでやろうかと思った。

扉を出た後は劇場スタッフに「天下のTOHOで、こんな映画上映すんなっ!」ってクレームを入れようかとも思った。

私も大人なので我慢して帰路につく。

ちなみに土曜日の夕方に鑑賞したのだが、客は5人くらいしか入ってなかったなぁ。
しかも大きい方のスクリーンだった。

映画館の経営が心配・・・。

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