映画「グリーンブック」あらすじ&感想 人種差別を超えろ!
アカデミー賞はどうせ「ボヘミアンラプソティ」でしょ、と思っていたところ作品賞は「グリーンブック」が受賞。
グリーンブック?そんな映画上映してたっけ?
調べたところ、日本では受賞後の公開。
ストーリーは単純で、黒人の天才ピアニストとイタリア系の用心棒が、黒人差別の激しい地域でツアーを行う話。1960年代にあった実話。
映画には「ロードムービー」というジャンルがあり、旅をしながら登場人物達が成長していくというのがプロット。「グリーンブック」も典型的なロードムービー。
グリーンブックというのは黒人が宿泊できるホテル等をまとめた旅行ガイド。1960年代であっても黒人が入れないホテルや、レストランが多数あったらしい。
アダルトビデオでいえば抜きどころのない淡々としたストーリーなのだが、終わったあと胸にジーンとくる傑作。
日本は島国のせいか、人種差別という感覚から遠いが、差別意識がないということではない。
私自身、町で体の大きい黒人に会えば意識するし、これってやっぱり人種差別なのだ。
人種に限らず、人間誰しも自分の所属グループと違うグループには、いい感情を持たない。つまり差別問題は永遠の問題なのだ。
ただ、その意識は乗り越えられるものであるし、乗り越えた先に新たな素晴らしい世界が待っている。
そんな当たり前のことを改めて認識させてくれる「グリーンブック」。
ラストのオチにシーンにニンマリしてください。