映画「JOKER」あらすじと感想 自分の中の悪魔が目覚める!

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ジョーカーは、アメコミ「バットマン」に出てくるバットマンの最大の敵役です。
今回の映画「ジョーカー」は、ジョーカーがジョーカーになるまでを描いた作品。

映画好きの中でのジョーカーといえば、2008年に公開されたバットマンの映画「ダークナイト」のジョーカー。決して、コミックや、アニメに出てくるジョーカーではない。

ダークナイトでのジョーカーは、ヒース・レジャーという若い役者が演じたのだが、これが凄い。ジョーカーの本質を考えに考え、真の悪とは何なのかを見せつける狂気の演技。

この年、ヒースは、このジョーカーの演技が評価され、アカデミー助演男優賞に輝くも、謎の死を遂げ、受賞できず、伝説となった。

このジョーカーを映画にするのだから、挑戦と言って過言ではない。

今回のジョーカーは、ホアキン・フェニックスという方が演じている。なんと、あのドラッグで死んだリバー・フェニックスの弟らしい。

Story

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今回の映画は、ジョーカーがジョーカーになる前のアーサーという中年男性の日常生活から始まります。

アーサーは、コメディアンを目指し、街でピエロを演じて生計を立て、病気の母と貧しい二人暮らし。また、突然に笑いだしてしまうという病気を患っています。

その貧しさと病気のせいで、様々な不条理が襲い掛かります。

そんな中、偶然が重なり、富裕層の人間を殺してしまいます。

事件は発覚しなかったものの、貧困層にはヒーローとして称えられ、ピエロの仮面や、メイクをした市民達のデモが活発化していきます。

そんな中、アーサーは自分の出生の秘密を知ります。

自分の母は実の母親ではなく、しかもアーサーは幼少時に義父から虐待を受け、母親はネグレクトだったのです。

自分の精神異常がここから来ていることが分かったアーサーは、病床にいる母を窒息死させます。

その直後、奇跡的にアーサーが憧れていたテレビのトークショーから出演依頼がきます。

そのトークショーの司会は、名優ロバート・デニーロ。

アーサーは、ピエロのメイクをして、そのトークショーに出演し、自分を「ジョーカー」とし紹介させます。

そして、なんのジョークを言うこともなく、カメラの前で過去の殺人を告白し、更に、我らがデニ郎にとんでもない行動に出てしまいます!(このシーンが最高に凄い!)

 

自分の中の邪悪な感情との共鳴

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アーサーが「自分の人生は悲劇だと思っていたが実際は喜劇であった。」というセリフを喋るシーンが出てきます。
これがこの映画のキーセンテンス。

アーサーがコメディアンとして発するジョークで笑いは起きませんでしたが、自分の人生そのものがジョークであると気づき、だからこそ自分を「ジョーカー(ジョークを言う人)」と呼ばせ、アーサーは狂気に目覚めます。

そしてそれに感化された市民も、また狂っていきます。

更に、劇中の市民だけではなく、映画を観ている我々もアーサーに感情移入し、引き込まれていきます。

真なる悪は、悪への導きであり、これがジョーカーというキャラクターの本質です。

これはヒース・レジャーが演じたジョーカーでも同じで、バットマンに自分を殺させようとするほどです。(バットマンは人を殺さないというルールを持っている。)

人間誰しも、闇の部分を持っているだろうし、特に私などは、この疲労と、倦怠と、そして不可解で、下等な、退屈な日々を破壊したい衝動に駆られること度々です。

この感情を増幅させかねない今回の映画「ジョーカー」は傑作であると同時に危険でもあります。

ただし、悪の解放は、傍から見たら喜劇かもしれないですが、やっぱり本人にとっては悲劇なのです。

そしてそのことも今回の映画では表現されており、ホアキンが演じるジョーカーのあの高笑いは泣き笑いとなっています。
そして、ジョーカーの目には小さく涙が描かれているのです。

最大、最強、最凶、最狂のお勧め映画。
私は残りの人生で100回はこの映画を観ることになるでしょう。

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