鬼滅の刃が面白くないのにヒットしている理由

「鬼滅の刃」のアニメ版及び映画(無限列車編)を鑑賞しました。
単行本もアニメ化された1~7巻までを読了。

正直、世間が大騒ぎするほど面白くありません。
それでは何故これほどまでに鬼滅の刃がヒットのしたのか。

それは鬼を切るグロシーンにあります。
長らく自主規制の名の下に避けてきた少年向けアニメでのグロを、「鬼だからいいよね」という理由で、少しだけ解禁しました。
それが今の子供たちには非常に刺激的だっただけのことなのです。

世間ではヒットの理由を「家族愛」を描いているだの、「キャラクタの個性やストーリの面白さ」だの言っていますが、全く見当違いです。

「家族愛」を描き、「キャラが立っている」漫画など腐るほどあります。

重要なポイントはグロシーンがあり、それをアニメ版でも、しっかり描写したところにあります。

少年漫画のエロ・グロの歴史

森の中の手

昭和50年生まれ(現在45歳)の私が小学生の頃は少年漫画でのエロ・グロは当たり前でした。
「北斗の拳」、「ジョジョの奇妙な冒険(初期)」、「バオー来訪者」、「BASTARD!! 」、「いけないルナ先生」など。

そんな中、1989年に連続幼女誘拐殺人事件が発生。
犯人の宮崎勤の自宅から、おたく・ロリコン・ホラー系のビデオが大量に発見されます。

これを契機に、漫画やアニメが人間に悪影響を及ぼすという風潮が高まりはじめます。
その流れは止まることなく、描写に関する自主規制は強まっていき、特にアニメから完全にエロ・グロが消滅しました。

 

グロ復活「進撃の巨人」

巨人

少年ジャンプが鬼滅の刃でグロを復活させた切っ掛けは「進撃の巨人」です。

画がメチャクチャ下手くそで、荒いストーリーにも関わらず、進撃の巨人がヒットしたのは、巨人が人間を食べるシーンにインパクトがあったからです。

少年ジャンプの編集者たちは思いました。
巨人が人を食うのがOKならば、鬼が人を食ったり、鬼を切ったりするくらい全然いけるんじゃね?

その賭けが見事に当たったのです。

もちろんグロだけがヒットの理由ではありません。
ストーリーや、時代設定なんかも、よく考えられています。

キャラクターの名前の付け方も面白いし、常用漢字を使わずに、あえて読みづらくしているのも、子供には興味をそそる要因になっています。

そして何よりアニメを制作した「ユーフォーテーブル(ufotable)」の力も見逃せません。
テレビアニメにも関わらず、映画に近いクオリティ。

それでもやっぱりポイントはグロなのです。
もちろん今の少年漫画をもっと過激にして欲しいとは思いません。

ただ、規制が強すぎても想像力は掻き立てられません。
その丁度いいバランスを保っているところも「鬼滅の刃」が受けた大きな理由になっています。

行き過ぎた自主規制を、ほんの少しだけ緩和していけるかどうかが、ジャパニーズアニメーションが生き残れるかどうかの分かれ道になるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です