習近平は毛沢東の狂信者だった! E・ルトワック「習近平の精神分析」(月刊Hanada6月号)

月刊Hanada2021六月号
月刊Hanada6月号を購入。
最初に読んだ記事は、軍事戦略の研究家であるエドワード・ルトワックの「習近平の精神分析」。

習近平の生い立ち

過去

ルトワックに言わせると習近平は、胡錦濤、江沢民、鄧小平などと比べるとプラグマティック(実利的)ではないという。
ルトワックは習近平を実利を求める指導者ではなく、毛沢東の狂信者と見ている。

その原因は彼の人生を振り返るとわかるという。

習近平は若い頃から文化大革命に巻き込まれ、北京で通っていた学校は解散して家を追い出され、母親は公の場で批判され殴られ、父親も投獄されたあと、戻ってきたから公の場で批判の対象となった。

なお、文化大革命とは毛沢東主導による文化改革運動を装った毛沢東の奪権運動、政治闘争。
学生運動や大衆を扇動して政敵を攻撃させ、失脚に追い込むための官製暴動であり、中国共産党内部での権力闘争だった。

これらはすべて「毛沢東の党」による所業。

毛沢東の党が他の共産党のリーダーを潰すために行ったものであり、このことにより中国全体にとっての大災害となった。

しかし、この毛沢東こそ習近平が国民に尊敬するよう求めている人物である。

習近平は虐待された子供と同じ

虐待

習近平自身も反動学生として何度か投獄されている。

だが、若い頃に仕打ちを受けた人間というのは、自分に酷い仕打ちを与えた人間を逆に崇め奉るようになる。
これは虐待を受けている子供本人が虐待をしている親のところに居続けたいと思う心情と同じだという。

虐待を受けた子供は「虐待されるのは自分のせいだ」と考えるようになる。
これが習近平にも当てはまるという。

このことは毛沢東が行っていた以上に完璧な毛沢東を習近平が目指すことを意味する。
ウィグル、チベットの過度な中国化・漢民族への同化は毛沢東主義からきているとルトワックは分析している。

今までに聞いたことのない習近平分析だが、説得力がある。
以前、ルトワックが書いた「ルトワックの日本改造論」を読んだことがあるが、これも日本の国際外交に新しい視点を与えてくれた良書。
月刊Hanadaとともに、こちらもおすすめ。

ルトワックの日本改造論

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