樺沢紫苑著「いい緊張は能力を2倍にする」 緊張をプラスに変える!
「いい緊張は能力を2倍にする」の著者である精神科医の樺沢紫苑先生は学生の頃、緊張するタイプで、人前で話をするのは得意ではなかったらしい。
しかし、今では平気で1万人の前で講演をこなすという。
私も緊張するタイプ。
私の場合、仕事で人前で話すこともたくさんあったため、慣れてきたといえば慣れてきたのだが、全く緊張しないという域には達していない。
樺沢先生によると、適度な緊張は能力を高めるという。
ただし、これが過度になると逆に能力は下がる。
この過緊張を適度にする様々な具体的な方法が、この本には書かれている。
ポイントは次のとおり。
深呼吸
鼻から息を吸う(5秒)
10秒かけて口から息を吐く(10秒)
さらに5秒かけて、肺にある空気を全て吐ききる(5秒)
一番重要なのは全て息を吐ききること。
ゆっくり話す
「早口」は緊張のアクセルであり、「ゆっくりしゃべる」は緊張のブレーキ。
プレゼン開始時の笑顔
「第一声を、満面の笑みで『みなさん、こんにちは』と言う」そこだけに集中。そうすると、不安も雑念も消えてなくなる。
予行演習
必ず予行演習を行う。過緊張しやすい人ほど、予行演習をしない。「スライド作り」「資料作り」というのは、建築でいうところの「基礎工事」にすぎない。
いい聞かせ
過度の不安が生じたときに、「大丈夫、大丈夫」と声に出して言うだけで、扁桃体の興奮を抑制し、不安は軽減。
楽しむ
「すごく楽しい」というポジティブな感情は。「すごく緊張している」というネガティブな感情を緩和させる。
我欲を捨てる
「自分をよく見せたいと」いう気持ちを、捨て去ることができれば緊張しない。
「フォーミー」から「フォーユー」へ。
「見られている」から「見ている」への変換
アイコンタクトをしっかりと行っていれば、「100人の人に見られている」のではなく、「(自分が)100人の人を見ている」という心境になる。
感謝する
過緊張しないためのマインドチェンジ術で「最も重要な方法を一つだけ言え」と言われたなら、それは「感謝する」こと。
目的を意識する
緊張する場面に立つ時、あなたはまず自分の「目的」を考えるべき。緊張しやすい人ほど、その目的と直接関係ない部分で不安になり、心配を強め、自ら緊張を呼び寄せている場合がほとんど。
堂々と答える
質疑応答で最も重要なこと。それは、「質問に正しく答える」「質問に適切に答える」ことではなく、「堂々と答える」ことが、最も大切。
緊張しいの人には、かなりお勧めです。