映画「ノマドランド」あらすじと感想 車上生活という生き方

 映画「ノマドランド(nomadland)」を鑑賞。
 ノマドとは「放浪の民」のこと。

ノマドランド

 監督はクロエ・ジャオという中国人女性。
 主演はフランシス・マクド―マンドという大女優。

 マクド―マンドがノンフィクション「ノマド:漂流する高齢労働者たち」を読んで衝撃を受け、映画化権を購入。
 マクド―マンドがクロエ・ジャオを監督に起用して製作された。
 本年度のアカデミー賞ノミネート作品。

【Story】
 アメリカネバダ州のド田舎にあるエンパイアなるところで暮らすファーン(フランシス・マクド―マンド)。
 エンパイアを支えていた大企業が潰れ、また、夫が亡くなったことにより、ファーンは家を手放すこととなる。

 ファーンは家財道具を車に積み込み、車上生活(ノマド)をしながら仕事を始める。
 ファーンはファーンと同じように車上生活をするグループに入り、様々な人々と出会いながら車上生活のノウハウを身に付けていく。

 ファーンが苦しい車上生活を続ける中、ファーンの姉妹や友人から、車上生活を止めて一緒に暮らそうと誘いを受ける。
 しかし、愛していた夫がいたエンパイアにいることにこだわり、ファーンは車上生活を続けるのだった。


 劇中、ファーンがアマゾンの配送センターで働くシーンがある。
 どうやらアメリカのアマゾンでは、荒野に巨大な倉庫を作り、そこに車上生活者達が集って労働している。

 アメリカでは車上生活をしながら労働する人たちのことを「ワークキャンパー」と呼び、貴重な労働力の一部となっている。
 本映画は、ときにドキュメンタリータッチで、このワークキャンパー達の厳しい生活を描いた作品。
 しかし、それだけにとどまらないところが素晴らしい。

 家を出たファーンは生活に苦しみながらも、車で旅を続けながら、アメリカの大自然を再発見していく。

 劇中「ノマドの人々はアメリカ創成期の自由な開拓者のようだ。」というセリフがあった。
 開拓者どころか、生きる苦しみから解放され、大自然に溶け込んでいるノマドの人々は、アメリカンドリームを体現しているとも見える。

 日本では難しいかもしれないが、家を捨て、車上で走り回りながら余生を過ごすのも選択肢の一つと思わされた。
 味わい深い大人の映画だった。

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