映画「先生の白い嘘」ネタバレレビュー!理解不能な駄作!インティマシーコーディネーターの有無は炎上商法!?

公開中の映画「先生の白い嘘」を鑑賞。
先日、原作漫画を読んで、全く面白くなかったので期待していなかったのだが、案の定の凡作。。。

ストーリーやキャラクター設定、セリフのすべてが理解不能でリアリティがない。
登場人物の行動や考え方にも共感できず、映画の世界に入っていけない。
結果、上映時間が非常に長く感じられた。

以下、あらすじ。

高校教師の美鈴(奈緒)は、彼女の親友である美奈子(三吉彩花)の婚約者の早藤(風間俊介)に数年前にレイプされ、その後、早藤の性奴隷と化していた。

一方、美鈴の学校の生徒である新妻(猪狩蒼弥)はバイト先の上司の妻に性的関係を強要され、それがトラウマとなり勃起不全となる。

同じような過去を持つ美鈴と新妻は、偶然にも本音をぶつけ合うこととをきっかけに、次第に惹かれ合い、禁断の恋に落ちていく。

<あらすじここまで>

美鈴がレイプされたのに訴えず、早藤の性的な要求に従い続けるという設定には全く納得できない。

さらに、物語の中で早藤が美鈴の陰部写真をバラまくぞと脅迫し、彼女を暴行する場面もあるが、その動機や背景が描かれておらず、ただただ不自然。

しかも、写真をバラまく方もリスクが高く、さほど脅迫になっていない。
美鈴と新妻の恋愛関係も無理があり、全体的にリアリティを欠いている。

何より映画のテーマとして性差別や性被害の問題が取り上げられているはずですが、そのメッセージが全く観客に伝わってこない。

原作の漫画も読んだが、映画では原作漫画の登場人物が省略されているため、物語は多少分かりやすくなっていて、そこが唯一の救い。(逆にいうと原作漫画は登場人物が多すぎて、訳が分からなかった。)

映画の内容とは別に本作で話題になっているキーワードが「インティマシーコーディネーター」。

「インティマシーコーディネーター」とは、演出側と演者側の意向を調整する役職のことらしい。

主演の奈緒が性的に過激なシーンの撮影にあたってインティマシーコーディネーターを要請したにもかかわらず、監督がそれを却下したという騒動。

これにより炎上したが、映画の興行収入に大きな影響を与えたかどうは不明。
インティマシーコーディネーターを入れなかったことに対し「観に行かない!」という意見も多く観られたが、逆に注目された感じもある。

インティマシーコーディネーターの問題を抜きにしても、内容が全く共感できず、リアリティに欠けるため、観る価値はなし。

原作が理解不能なので、映画化したところで面白くなるわけがない。
この原作漫画「先生の白い嘘」を映画化しようと企画した時点で負け確。

今週の映画鑑賞は「ルックバック」一択。
「ルックバック」は一律1,700円の特別料金なので、お得な人にとってはお得。
公開中に映画館で鑑賞あれ。

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