ジャニーズとジャニー喜多川問題:権力と芸能界のレベル低下
ジャニー喜多川による所属タレント(少年)への性的虐待問題をイギリスの公共放送BBC及び週刊文春で報道したのは2か月ほど前。
ここにきてようやく藤島ジュリー景子社長が動画で謝罪し、各方面からの質問に回答した。
回答の一番の問題点は、藤島ジュリー景子社長がジャニー喜多川の性的虐待を知らなかったと答えたこと。
そんなはずはない。
この問題は既に1999年にも週刊文春により報道されている。
しかも裁判でジャニーズ事務所は文春に敗訴しているのだ。
それにも関わらず、知らなかったとは、どれだけ図々しのか。
この問題をもう一度整理すると、次のとおり。
令和5年3月、週刊文春で、ジャニー喜多川による所属タレント(少年)への性的虐待問題が掲載された。
ご存じのとおり、ジャニー喜多川は、2019年に死去したジャニーズ事務所の創業者。
この問題を何故かイギリスの公共放送であるBBCがニュースとして報道。
この報道の本質は喜多川氏の性加害ではない。
一番の問題は、このBBCのニュースを、日本のメディアが一切報じないところ。
唯一取り上げたのが週刊文春。
週刊文春は1999年にも喜多川氏の性加害疑惑を報道。
当時、喜多川氏から文春は訴えられたものの、最終的に勝訴した。
ちなみに一審は文春が負けての逆転勝訴。
一審の判決時には大きく報道されたが、最終判決はほとんど扱われなかったらしい。
これはジャニーズという芸能事務所が絶大な権力を持っていることの証左。
更に問題なのは、この権力の行使により、日本において、正当な「芸能」の競争が行われず、レベルが下がり続けたこと。
あの幼稚で、見ていられない、聞いていられない歌と踊りが、テレビに流されつづけ、芸のない芸能人が大量に生まれた。
この状況は現在まで続いている。
私が中学生の頃、弁論大会的なもので、日本の芸能界が、いかにレベルが低いか発表したことを覚えている。
30年以上経過しても、思いは同じ。
ジャニーズの歌を見ていると、これが日本のトップミュージックシーンかと恥ずかしくなる。
ジャニーズも徐々に崩壊しているが、さっさといなくなって欲しい。
おとなりの韓国に負けないような、世界に通用する真の芸能人が出てきて欲しいものだ。
そして何より、この犯罪者の名を冠した事務所の名前を直ちに変更せよ。