ナチスのホロコースト・中国共産党のジェノサイドを実行する人の心理とは?

バットを持つ男

私は以前からナチスのユダヤ人へのホロコーストや、中国共産党のウイグルへのジェノサイドなど、何故、これほどの残忍な行為を組織的に実行できるのか不思議でならなかった。

地球には何十億の人間がいるのだから、中には残忍な行為をする狂人もいるだろう。
ところが、ナチス・共産党員の人々は、元は普通の人間だったはず。

社会心理学によると人は権威によって命令されると、たとえ正しくないとわかっていても、その命令を実行してしまうことがあるという。

これを明らかにしたのが「アイヒマン実験」。
アイヒマンとはナチス政権下において、ユダヤ人の強制収容所の指揮的立場にあった人物の名前。

アイヒマン実験では参加者が教師役と生徒役(サクラ)に分かれ、教師役が生徒役に問題を出す。
生徒役が問題を間違えると教師役は電気ショックを与えるよう研究者から指示が与えられる。

間違えるたびに電圧は上がり、サクラの生徒役の悲鳴の声も大きくなる。
しかし、大半の人が最大電圧になるまで止めなかったという。

この権威への服従は何故起こったのか。
それは「代理人状態への移行」。

「代理人状態への移行」とは、自分を単に他人の要望を忠実に実行する単なる代理人とみなすことをいう。

代理人状態へ移行すると、自分自身には責任が無いと感じ、罪の意識がなくなる。

銃で花を撃つ

更に社会心理学の研究によると、役割を与えられることでも人は残忍になるという。
これを検証したものがスタンフォード大学で行われた「監獄実験」。

参加者は看守役と主人役にふりわけられ、2週間にわたって役を演じてもらう。
時間とともに看守役は命令的、支配的な行動をとるようになり、囚人役への精神的な虐待が蔓延。

わずか6日で実験は中止になったという。
つまり、人は役割を与えられると残忍な振る舞いも平気で行えるようになる。

ナチス・中国共産党の党員にも、間違いなく上述した心理が働き、にわには信じがたい残忍・残虐な行為が可能となった。

このことは、正気を保っていると思い込んでいるどんな人間でも、条件さえ揃えば、人を痛めつけることに何の感覚も覚えなくなることを示している。

人はいつでも自分が正気を保っているか疑ってかからなければならない。

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