苦しみこそ幸せ 「今すでに幸せ」であることへの気づき
心理学者のアルフレッド・アドラーは「今この瞬間から幸せになれる」といいました。
アドラーにとっての「幸せ」は「なる」ものではなかったのです。
努力するものでもありません。
大事なのは「今すでに幸せである」ことに気づけるかどうかなのです。
幸せとは空気のようなものです。
人間が生きていく上で欠かせないものにも関わらず、普段はその存在に気づきません。
気づこうともしないのです。
例え、今、苦しくても、きっと死ぬ間際になれば、あぁ、あのときは幸せだったと思うのです。
幸福の種類
精神科医で作家の樺沢紫苑先生によると、脳内物質から見る人の幸福は3種類あるといいます。
- セロトニン的幸福:自然の中を散歩するなど、清々しさを感じたときにでる物質
- オキトキン的幸福:人とふれ合い、親切にしたときなどにでる物質
- ドーパミン的幸福:成功したり、達成したときにでる物質
確かに、どれも幸せを感じる瞬間です。
しかし、どれも行為の結果としての幸せです。
人は常に散歩しているわけにはいきませんし、常に人とふれ合うこともできません。
成功・達成する喜びも一瞬です。
アドラーが主張した幸せは、もっと他にあるのではないでしょうか。
苦しみこそが生きる原動力
人は何故、幸せを求めて行動するのでしょうか。
それは生きることが苦しいからです。
私がこうしてブログを書くのも、ジムに通うのも、趣味の写真を撮るるのも、たまに山登りするのも、読書するのも、全て生きる苦しみが原動力になっているのです。
もし苦しみを全く感じない人がいたとしましょう。
恐らくその人は幸せを求めた行動をすることはないでしょう。
何故なら苦しくないのだから。
言い換えれば、苦しみを感じることは、その人が正気を保っている証拠なのです。
苦しみがない人間は生きていないのと同じなのです。
正しい人生を歩むのに努力は必要ありませんが、勇気は必要なのです。
「苦しいからこそ生きていける」と思う勇気をもって生きていきましょう。