報酬はモチベーションを低下させる 「アンダーマイニング現象」
「アンダーマイニング現象」とは人の行動に対し報酬を与えるとモチベーションが低下する現象。
人の行動には面白さを感じて行動する「内発的動機づけ」と、報酬をえるために行動する「外発的動機づけ」の2種類がある。
当初、内発的動機で行っていた行動でも、報酬を与えることで内発的動機が外発的動機に変化してしまい、報酬がもらえないと分かると、やる気を損なうという。
これを読んで思い出したのが、アドラー心理学。
アドラー先生も、子どもの教育に関し「褒めてはならない」と言っていた。
アドラーの場合、褒めるという行為が上下関係を作り出し、精神的一体感が得られないというものであった。
また、精神科医の樺沢紫苑先生によると成功で得られる快感はドーパミンによるもので、このドーパミンは中毒性があり、より大きな報酬を得ないと快感が得られなくなるという。
いずれにせよモチベーションをアップさせるための報酬が、場合によっては、やる気を低下させる。
人を動かす立場の人は要注意。