【2025年上半期映画総まとめ】俺的ベスト5&ワースト3発表|国宝に感動、366日に激怒、サブスタンスに驚愕!【ネタバレ感想あり】

2025年(令和7年)上半期の「俺的映画ワースト3&ベスト5」を発表。

【ワースト3】

第3位:か「」く「」し「」ご「」と

人の心がイメージで分かる超能力を持つ女子3人と男子2人の高校生による青春ラブストーリー。

奥平大兼と出口夏希のW主演。
監督は中川駿。

「住野よる」の同名小説が原作。
鑑賞直前に原作小説を読んでみた。

ザ・どうでもいい物語。

メンヘラチックな10代〜20代前半の「言葉にできない不安や痛み」の描写が見どころ。

ここに共感「できそう」な、「一部」の若者がターゲット。

ここから外れた人間が本作を観ると地獄…。

第2位:ファーストキス 1ST KISS

事故で夫を亡くした結婚15年目の女性が、15年前にタイムスリップして夫の死を防ごうと奔走する物語。

主演は松たか子と松村北斗。

監督は「ラストマイル」、「映画 グランメゾン・パリ」と大ヒットを連発している塚原あゆ子。

脚本は「怪物」の坂元裕二。

「怪物」は是枝監督の演出も素晴らしかったが、ミスリードを巧みに使い、ラストには「怪物探しをしている観客こそが怪物ではないのか?」なっていく傑作脚本だったと思う。

しかし、本作は脚本があまりにもおかしいと思う。

特に運命を知っている駆(松村北斗)が死ぬ理由が意味不明。

塚原監督とは波長が合わないのかもしれない。

第1位:366日

HYの同名楽曲をモチーフに、高校生から始まった恋が、すれ違っていくという物語。

主演は赤楚衛二と上白石萌歌。

監督はラブストーリーの名手として名高い新城毅彦。(公式HPより)
wikiで調べると新城監督は「胸キュン映画三巨匠」なんだそう。

本作は不治の病を連発する「お涙頂戴もの」。

「不治の病を入れれば、感動作になるよ。」的な安易なノリ。
発想が貧祖だし、観客をバカにしている。

難病を安易に使うことに関して、やましさ、恥ずかしさ、良心の呵責を覚えないのかと、製作側に強く問いただしたい。

【番外編】

あまりにも面白くないので、途中で映画館を退出した作品は次の3つ。

「リライト」
「裏社員。ースパイやらせてもろてますー」
「35年目のラブレター」

途中退出したのでレビューも、評価もしないが、とりあえずお知らせしておきます…。

【ベスト5】

第5位:F1/エフワン

タイトルどおり、モータースポーツのF1の物語。

主演は ブラッド・ピット。
監督は「トップガン マーベリック」のジョセフ・コシンスキー。
スタッフもトップガン マーベリックとのこと。

レースシーンは車体に付けたオンボードカメラの映像が多く、臨場感と緊張感たっぷり。

レースシーンだけでなく、人間ドラマの部分も大変面白い。

映画のキャッチコピーは「昨日までの自分を超えろ。」
主人公ソニーの本当のライバルは自分。

人間の生きる喜びは具体的な他人を追い越すことではなく、昨日の自分を超えていくこと。

レースシーンだけでなく、常にチャレンジを忘れないソニーの生き方にも感動する作品となっている。

第4位:ビーキーパー

ジェイソン・ステイサム主演の痛快アクション映画。

ジェイソン・ステイサム演じるアダム・クレイは養蜂家(ビーキーパー)であるが、実は過去に国の秘密組織「ビーキーパー」に所属していた凄腕工作員であった。

ある日、クレイが借りている土地の地主の女性がネットの詐欺により、全財産を奪われてしまい、自殺してしまう。

その女性に恩を感じていたクレイは、詐欺集団への復讐を始めるのだった…。

とにかく「気持ちいい」。
相手がどんなに巨大でも、全く苦戦することなく、組織が壊滅していく。

途中で思い悩むことなど一切なく、ひたすら前に突き進む。

ストーリーのテンポも速く、初めから飛ばしてきて、映画の中に引きずり込んできて観客を最後まで楽しませてくれる。

第3位:今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は

監督・脚本は大九明子(おおくあきこ)。

主演は萩原利久(はぎわらりく)。

ただし、観た人によっては、河合優実とのW主演。
若しくは河合優実と伊東蒼のトリプル主演と感じる人もいるだろう。

お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が書いた同名の小説が原作。

本作のポスター・チラシの写真を見ると、若者のラブストーリーを予想させる。

ラブストーリーはラブストーリーなのだが、実際は誰もが避けられない愛する人との死別の苦しみがメインテーマ。

宣伝を見ると、どうも送り手側は悲劇であることを隠したいらしい。
しかし、実際は小説も映画も、後半は涙が止まらないほどの切ない物語となっている。

年明けの賞レースに絡みそうな作品。
特に「さっちゃん」役の伊東蒼は、何かの助演女優賞を獲得することは間違いないと思う。

第2位:サブスタンス

主演はデミ・ムーア。

あまり演技派というような印象はないデミ・ムーアであるが、今回は凄い。

主人公は元人気スターのエリザベス・スパークル。

エリザベスはエアロビの番組に出演していたが、年齢を理由に降ろされてしまう。

屈辱的な思いの中、エリザベスは「サブスタンス」という違法薬物に手を出してしまう。

「サブスタンス」を体内に注入すると、エリザベスの体中の細胞が分裂を始め、若くて美しい、もう一人の女性が体内から現れるのだった…。

かつて心理学者のアドラーは、承認欲求は他人の人生を歩むことだと言った。

正にエリザベスは承認欲求の権化となって自分の人生を失っていく。

ラストの30分はメチャクチャで、ほとんどコメディ。

デミ・ムーアの女優魂を、とくとご覧あれ。

第1位:国宝

「国宝」は、上半期というより、年間1位が確定の作品。
年内に国宝を超える作品は出てこないだろう。

ヤクザを父に持つ少年「立花喜久雄」が歌舞伎界で国宝になるまでを描く物語。

吉田修一の同名の小説が原作。

立花喜久雄の少年時代を黒川想矢、青年期から老年期を吉沢亮が演じる。

監督は『フラガール』、『悪人』、『怒り』、『流浪の月』などの名作を作ってきた李 相日(リ・サンイル)。(新潟県出身の在日朝鮮人三世)。

脚本、演出、芝居、美術、撮影、照明などなど、映画を構成するそれぞれ全てが、卓越した成果として結実している。

冒頭から最後まで「ノーミス」。

死別、失恋のシーンでもないのに、登場人物の心情が観客の心と同化して、自然と涙が溢れてくる。

年明けの賞レースでは「国宝」が総なめすることは間違いない。

絶対に見逃してはならない。

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