途中退出した映画も含む――令和7年・俺的ワースト映画ランキング

本日、令和7年の大晦日。
今年も映画館に足を運び、話題作から問題作まで、さまざまな映画を観てきた。

令和7年に映画館で鑑賞した映画は98本。
この98本の作品の中から俺的ワースト5を発表したいと思う。

その前に上映の途中に余りにも面白くなくて退出した作品をご紹介。

<裏社員。-スパイやらせてもろてます->

裏社員

「WEST」なる男性アイドルグループが主演の物語。
さびれた商店街の取り壊し問題で二つの建設会社の裏社員同士が戦いを繰り広げる。

ストーリーも映像もチープそのもの。
しょーもな。

<リライト>

リライト

ある高校に未来人がやってくるというタイムリープ作品。
本作は『時をかける少女』へのオマージュであった。

「時をかける少女」は筒井康隆の小説であるが、大林宣彦監督が映画化して有名になった作品。

私は大林宣彦作品が大嫌い。
観ていてむずがゆくなる。

『時をかける少女』へのオマージュだと知らずに鑑賞してしまった。
分かった途端に映画館を退出した。

<35年目のラブレター>

35年目のラブレター

過酷な幼少時代を過ごしてきたゆえに、読み書きができないまま大人になってしまった男の物語。

定年退職を機に妻にラブレターを書くべく、男は夜間中学に通い始める。

実話を元にした感動の物語なのだが、完全にタイトルが失敗していると思う。

この男が夜間中学に通い始めた理由である「妻へのラブレター」を、映画の最後に判明するようにすればいいのに、タイトルでオチを言ってどうする。

主人公の行動の理由が映画のタイトルで明かされてしまっているので、観る価値が半減。
途中退出させてもらった。

<ワン・バトル・アフター・アナザー>

ワンバトルアフターアナザー

元革命家の娘がさらわれ、娘の救助と逃走劇が繰り広げられる作品。

米アカデミー賞有力作品であり、「スピルバーグも大絶賛」に惹かれて観に行ったが、全然面白くなかった。

いつのころからか、米アカデミー賞有力作品=面白くない作品という構図が出来上がりつつある。

ちなみに去年の米アカデミー賞の優秀作品賞は「アノーラ」。
日本人の中で、どれだけの人が「アノーラ」を観たのだろう。
そもそも「アノーラ」自体を知らないだろう。

米アカデミー受賞作品には注意。

<エディントンへようこそ>

エディントンへようこそ

アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントンでの市長選において、批判と陰謀が真実を覆い尽くすなか、暴力が暴力を呼び、町が破滅していく姿が描かれる。

監督は「ミッドサマー」「ボーは恐れている」のアリ・アスター。
A24作品。

映画ファンは、いい加減、A24とアリ・アスターを持ち上げるのは止めた方がいいと思う。


ここからはランキング形式で発表。

第5位:遠い山なみの光

遠い山なみの光

本作は2017年にノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの処女作「A Pale View of Hills」が原作。

ノーベル賞を獲得するような作家の小説など、私のような文学的才能がゼロの庶民には面白いわけはない。

大衆が面白がるような作品ではノーベル賞など与えられるわけはない。
そんな小説を原作としているのだが、当然映画も全然面白くなかった。

戦後間もない1950年の長崎で夫と暮らす悦子の物語。
悦子は離婚してイギリスに永住。

イギリスで生まれた娘に対して聞かせる悦子の30年前の回想が本作のメインストーリーとなっている。

これでもかというくらいに余白がある物語で、そこが鼻につく
ケッ!気取りやがって!
という感じ。

はっきりいって退屈な作品。
少なくとも普段映画を観ない人に勧められるようなものではない。

やっぱり世界的な文学賞を取るような作家の小説を原作にしてはダメってことですな…。

第4位:ファーストキス 1ST KISS

ファーストキス

本作は事故で夫を亡くした結婚15年目の女性が、15年前にタイムスリップして夫の死を防ごうと奔走する物語。

産経新聞の「シネマプレビュー」では、「…松村の最後の役割が観客の涙のダムを決壊させる。」と書いてあったので、期待して観に行ったのだが、感動どころか、台本に全く納得がいかず、映画の中に入り込めなかった。

特に松たか子が演じた主人公の夫の「駆(かける)」が死ぬ理由が意味不明。

本作を鑑賞した人しか分からないと思うが、駆は自分の死ぬ時期と「線路に落ちた赤ん坊を助けたために死ぬ」という詳細な過程まで教えてもらっているのに、どうして赤ん坊を線路から落ちないようにしなかったのか???

その他、最後にタイムトラベルした松たか子は、どこに行っちゃったの???

タイムスリップものって、どうしても矛盾点が出てきてしまうので、手を出さない方が無難だと思う。

第3位:宝島

宝島

太平洋戦争後のアメリカの統治下にあった沖縄の物語。

上映時間191分。
3時間越えの大作。

予想はしていたが、ザ・駄作。
あくびとため息ばかりの地獄の191分。

直木賞を受賞した同名の小説が原作。

事前に原作小説を読んでみたのだが、めちゃくちゃ詰まらない。
読んでも読んでも面白くなっていかない。
しかも沖縄の方言が度々出てくるので読みづらい。

原作が面白くないのに、映画が面白くなるわけがないと薄々思っていたのだが、予感的中。

嘘かホントか制作費は25億円らしい。

興行収入の半分は映画館側に持っていかれることを考えると、映画で利益をあげるには制作費の倍を稼ぐ必要がある。

「宝島」の場合、制作費25億円が本当だとすると、50億円の興行収入をたたき出さないとペイできない。

ネットの情報だと、最終興行収入は6億円前後とのこと。

前述した「遠い山なみの光」と同じく、「直木賞」などという権威に頼ったことが敗因。
別の言い方をすれば、「宝島」の大コケは監督の責任というよりは企画段階での失敗。

日本で映画が始まって100年以上経過するのに、何がヒットするのか分かりそうなものなのに、大失敗する作品が上映されるって心底不思議。

第2位:果てしなきスカーレット

果てしなきスカーレット

王女スカーレットの復讐の物語。
現在、ネットで大酷評の嵐の細田守監督のアニメ作品。

本作を一言で表すなら「ザ・偽善」。
小学校の道徳の授業のようなお話。

「復讐は何も生みださない」といいたいのだろうけど、そんな薄っぺらぺらなことを言われても、現実世界に生きている我々には一切響かない。

事実、どの映画サイトの評価も5点満点で3点未満という有り様。

逆をやるべきだった。

(戦後の日本が掲げてきた)平和主義という偽善が、逆に国を滅ぼしていく。
そのような作品にすべきだった。

それにしても公開の初日から客がスカスカスカーレットであったのは驚き。
細田監督の前回公開作品の「竜とそばかすの姫」の興行収入は66億円。

「果てしなきスカーレット」の推定興行収入は6億円。
十分の一になってしまった。

何故「初日」から客が来なかったかは考えてみる必要がある。

私が思うに、CGが当たり前になり、どんなに凄い映像を見せられても驚かなくなったことが大きな要因であると思う。

これは「洋画に用がない。邦画の方がいい。」と言われるほど、日本で洋画が観られなくなったことにも通じると思う。

今の観客は自分たちが生きている現実世界と、地続きな世界の作品を観たいのだ。

「果てしなきスカーレット」は、どう考えても別世界の話。

これだけ大コケしたので、細田監督に次回作があるかは不明だが、普通に現代を舞台にした作品を作れば、普通にヒットするのだと思う。

ただし、次回こそ、脚本は別の人にした方がいいのは言うまでもない。

第1位:366日

366日

本作はHYの同名楽曲をモチーフに、高校生から始まった恋が、すれ違っていくという物語。

あえてネタバレさせてもらいたいのだが、この作品は難病奇病のオンパレード作品。
いわゆる「感動ポルノ」系映画。

面白いとか面白くないとかではなく、呆れ返ってしまった。

誰が企画したのか、どうやってプロットが決まっていったかは分からないが、物を作るプロ集団として恥を知れと言いたい。

難病を安易に使うことに関して、やましさ、恥ずかしさ、良心の呵責を覚えないんですか?と強く問いただしたい。

これが事実に基づいた物語ならば、まだ許せる。
しかし、本作はHYというバンドの失恋ソングの歌詞からインスパイアされただけ。

歌詞を読むと「別れても好きな人」的な内容。
ここからなんで不治の病が出てくるの。

発想が貧祖だし、観客をバカにしている。
「不治の病を入れれば、感動作になるよ。」的な安易なノリ。

監督は「胸キュン映画三巨匠」として名高い新城毅彦。
私は二度と新城毅彦監督の作品を二度と観ないことをここに誓う。

次回は俺的ベスト10をご紹介。
お楽しみに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です