『万事快調 オール・グリーンズ』感想・レビュー|青春映画を装った胸くそ犯罪映画だった

映画「万事快調 オール・グリーンズ」を公開初日に鑑賞。

本作は田舎で行き詰った高校生活を送る3人の女子高校生が、一発逆転を狙って大麻を栽培して売りさばいていく物語。

本映画の専用サイトや、CM動画では大麻のことは隠されていて、単なる青春映画っぽく見せている。

私も爽やかな青春映画を期待していたのだが、悪い意味で裏切られた。
青春映画の痛快さはなく、単なる胸くそ犯罪映画。

同名の小説が原作で、原作どおりなのかもしれないが、冒頭から終わりまでリアリティがなく、映画の中に引き込まれることはなかった。

突っ込みどころが満載。
いくつかご紹介。

① 主人公の殺人未遂

主人公の朴秀美はラップをやっていて、ある日、半グレのようなミュージシャンからレイプされそうになる。

反撃のため、朴秀美は部屋にあったマイクで何度も頭を殴りつけて相手を意識不明にさせて逃げる。

どうやら朴秀美は指紋をふき取ることをやったようだが、警察が朴秀美にたどり着かないのは不自然過ぎ。

しかも、もしかしたら殺したかもしれないのに、朴秀美は平然と高校生活を送り、しかもミュージシャンから奪った大麻のタネを育てて売る。

こんな主人公に共感はできない。
もちろんリアリティもない。

② 大麻の栽培と販売

大麻のタネを手に入れた女子高校生3人は、いとも簡単に栽培から販売までを行っていた。
しかし、どう考えても初めて大麻を栽培する高校生ごときが上手くいくわけがない。

しかも、どうやって販売ルートを作ったのか不明だが、警察に全く気付かれないというのも容認し難い。

③ ゲイカップルの登場

女子高校生3名が園芸同好会を立ち上げて、ビニールハウスで大麻を栽培中にゲイのカップルがハウスの中で愛し合っているところを主人公たちが見つけるシーンがある。

そのゲイの男子高校生は「園芸同好会が復活しているとは知らなかった」というセリフをいうのだが、どう考えてもビニールハウスの中を見れば復活しているのは明らか。

このシーンを観ていて、思わずため息をついてしまった。

④ ビニールハウスの炎上

映画のラストに朴秀美を襲ったミュージシャンが、朴秀美に対し1千万円を要求し、ビニールハウスに金を受け取りに来る。

朴秀美は事前にビニールハウスの中の大麻に大量のガソリンをかけていて、そのミュージシャンがビニールハウスに入ったタイミングで火を付ける。

なんでミュージシャンはガソリンの臭いに気づかないの?
ホント適当な映画だよなぁ。。。

突っ込みとは関係ないが、本作は茨城県の東海村が舞台で、女子高校生は何度か東海村を捨てて上京したいというセリフを言うが、東海村の人に大変失礼だと思う。

とにかく痛快青春映画ではないので要注意。
単なる駄作です。

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