2026年 第49回日本アカデミー賞 最優秀賞はこれだ!主要部門を徹底予想
令和8年1月19日、第49回日本アカデミー賞の優秀賞が決まりました。
優秀賞といっても日本アカデミー賞の優秀賞はアメリカのアカデミー賞でいう「ノミネート」にあたります。
3月13日に開催予定の日本アカデミー賞授賞式で各部門の優秀賞の中から「最」優秀賞が発表されます。
対象作品は「2025年に東京地区に於いて有料で初公開された40分以上の劇場用 劇映画及びアニメーション作品」とされています。
優秀賞、最優秀賞ともに約4千人の日本アカデミー会員の投票で決まります。
会員は「現在も含め映画事業に継続して3年以上従事し、当協会で定めた運営・実行委員、または賛助法人の推薦を受けた者とする。」となっています。
つまり映画評論家は投票できず、映画制作関係者だけで決めます。
映画界の「お祭り」がアカデミー賞なのです。
今回は映画館で年に100本の映画を鑑賞する私が各部門の最優秀賞を大胆予測します!
最優秀獲得予想は「〇」。次点予想がある場合は「△」。
個人的に取ってほしいものには「<個>」と記載します。
<作品賞>
国宝 〇 <個>
宝島
爆弾
ファーストキス 1ST KISS
TOKYOタクシー
「国宝」はヤクザを父に持つ少年「立花喜久雄」が歌舞伎界で国宝になるまでを描く物語。
本作は間違いなく2025年を代表する作品。
ご案内のとおり「国宝」は興行収入が邦画の実写映画の歴代一位となりました。
上映時間が3時間と長いですが、冒頭から映画の中に引きずり込まれるので、全く長さを感じません。
最初から最後まで「ノーミス」といった感じです。
「国宝」の最優秀獲得は上映した初日から決まっていたと言って間違いないです。
<アニメーション作品賞>
劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章 猗窩座再来(未鑑賞) 〇
劇場版「チェンソーマン レゼ篇」(未鑑賞)
ひゃくえむ。(未鑑賞)
ペリリュー -楽園のゲルニカ-
劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」(未鑑賞)
すいません…。
アニメは門外漢です…。
興行収入からいって「鬼滅の刃」で間違いないでしょう。
アニメは詳しくありませんが、日本アニメは世界で戦える宝だと言って間違いありません。
<監督賞>
内田英治「ナイトフラワー」
大友啓史「宝島」
塚原あゆ子「ファーストキス 1ST KISS」
永井聡「爆弾」
李相日「国宝」 〇 <個>
李 相日(リ・サンイル / り そうじつ)監督は新潟県出身の在日朝鮮人三世。
李監督は『フラガール』『悪人』『怒り』『流浪の月』などの名作を作ってきた方です。
李監督の作品は発表するたびに映像が研ぎ澄まされている感じがします。
特に「国宝」は、脚本、演出、芝居、美術、撮影、照明などなど、映画を構成する全てを、李監督が高いレベルで結実させています。
もし最優秀監督賞を李監督が獲得しなかったら、私は頭を丸めます。
<脚本賞>
内田英治「ナイトフラワー」
奥寺佐渡子「国宝」 〇
福田果歩「366日」
山浦雅大・八津弘幸「爆弾」
山田洋次・朝原雄三「TOKYOタクシー」 <個>
かつて奥寺佐渡子さんはアニメーション監督の細田守さんの作品の脚本を担当していました。
今は細田監督とは袂を分かつ形となり、「国宝」の李監督とは初タッグ(たぶん)。
「国宝」は吉田修一が書いた上下巻に渡る長い小説が原作です。
この長い小説を奥寺氏は実に見事に映画用の脚本に昇華させています。
「国宝」が大ヒットしたのも奥寺脚本によるところが大きいと思われます。
個人的には「TOKYOタクシー」の山田洋次・朝原雄三の獲得を望みます。
「TOKYOタクシー」は2023年に日本で公開されたフランス映画「パリタクシー」のリメイクです。
私は「パリタクシー」も観ておりますが、日本版への変換が実に見事で、映画の舞台がフランスから日本になっているにも関わらず、「パリタクシー」の良さが全く失われていません。
物語の結末を知っているのに心動かされた「TOKYOタクシー」の脚本には感服しました。
<主演男優賞>
妻夫木聡「宝島」
長塚京三「敵」
松村北斗「秒速5センチメートル」(未鑑賞)
山田裕貴「爆弾」
吉沢亮「国宝」 〇 <個>
申し訳ありません。「秒速5センチメートル」は未鑑賞です。
「秒速5センチメートル」は新海誠監督の同名のアニメ映画を原作とした実写作品です。
新海ファンには申し訳ありませんが、原作アニメのグズグズグズグズした感じが全く体質に合わず、開始10分ほどで気分が悪くなり、鑑賞を断念しました。
そんな私が実写版など観たいわけがありません。
作品によるところが大きいものの、やはり最優秀は「国宝」の吉沢亮さんで間違いありません。
<主演女優賞>
北川景子「ナイトフラワー」 △
長澤まさみ「ドールハウス」
倍賞千恵子「TOKYOタクシー」 〇 <個>
広瀬すず「遠い山なみの光」
松たか子「ファーストキス 1ST KISS」
「該当者なし」としたいところ、仕方なく挙げるならば「TOKYOタクシー」の倍賞千恵子。
倍賞千恵子は、タクシーを使い東京の柴又を離れて神奈川県の葉山にある高齢者施設に向かう「高野すみれ」を演じました。
その道中に「高野すみれ」は、自らの壮絶な過去を語り始めます。
高野の人生が、倍賞千恵子自身の人生に重なり、まるで倍賞千恵子の集大成のような作品でした。
次点として挙げるならば「ナイトフラワー」の北川景子。
「ナイトフラワー」での北川景子は、二人の子どもを抱えた中、夫の蒸発と多額の借金により生活が崩れていく「夏希」を演じました。
遂に夏希は“麻薬の売人”へと道を踏み外していきます。
今までの北川景子に対するパブリックイメージとは全く違う「落ちぶれ感」が凄まじく、正に女優として一皮むけたような感じを受けました。
「ナイトフラワー」は、かなり強引なストーリーではあるものの、冒頭から観客の鼻づらをつかんで引きずり回すような「引き込み系」作品です。
ネット配信が始まりましたら、是非皆さんにも鑑賞を検討して欲しい作品の一つです。
<助演男優賞>
佐藤二朗「爆弾」 〇
田中泯「国宝」 △ <個>
松村北斗「ファーストキス 1ST KISS」
横浜流星「国宝」
渡辺謙「国宝」
私は佐藤二朗さんの過剰な芝居が嫌いです。芝居が上手いとも思いません。
しかし、「爆弾」の佐藤二朗が演じたスズキタゴサクというキャラクターは佐藤二朗さんにピッタリでした。
正にはまり役。最優秀に選ばれる可能性大。
ちなみに「爆弾」は、タイトルどおり爆弾を扱った刑事ドラマ。
普通、刑事ドラマでの爆弾事件は爆弾が爆発しないのがセオリー。
しかし、「爆弾」は、多数の爆弾が爆発します。
珍品の部類に入る作品です。
私には「ご都合主義」な展開だと感じましたが、「爆弾」は大ヒットしました。
この大ヒットに佐藤二朗が大きく貢献していることは疑いのないところです。
対抗馬としては「国宝」の田中泯。
田中泯は人間国宝「万菊」を演じましたが、相変わらずの存在感。
何を隠そう私は田中泯の大ファン。
田中泯は舞踏家であるが、田中泯が50代の後半時に山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」で映画初出演。
「たそがれ清兵衛」で初めて田中泯の芝居を観た時の衝撃は忘れられません。
田中泯の最優秀獲得も可能性は高いと思われます。
<助演女優賞>
蒼井優「TOKYOタクシー」
高畑充希「国宝」 △
寺島しのぶ「国宝」
森田望智「ナイトフラワー」 〇 <個>
森七菜「国宝」
昨年の「国宝」フィーバーからすると高畑充希さんが獲得する確率も高いですが、恐らく役作りの大変さがヒシヒシと伝わってきた観点からすると「ナイトフラワー」の森田望智(みさと)さんが有力です。
森田さんは「ナイトフラワー」で森田さんはプロの女子総合格闘家を演じますが、試合と練習シーンが、本物の格闘家なのではと思わせるほどのキレキレの動きを見せてくれます。
恐らく撮影前、数か月間にわたる過酷なトレーニングを積んだことが容易に想像されます。
彼女の努力に対して、最優秀賞をあげたい気持ちでいっぱいです。
<外国作品賞>
教皇選挙
トワイライト・ウォーリアーズ決戦!九龍城砦
ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング 〇 <個>
ワン・バトル・アフター・アナザー
F1/エフワン
「教皇選挙」は昨年の「米」アカデミー賞のノミネート作品。
「ワン・バトル・アフター・アナザー」は本年の「米」アカデミー賞のノミネート作品。
いつの頃からか、日本人にとって米アカデミー賞は縁遠いものになってしまいました。
はっきりいえば面白くない作品ばかりがノミネートされます。
そう考えると、「教皇選挙」・「ワン・バトル・アフター・アナザー」は対象から除かれるかと思います。
私の予想としてはトム・クルーズ版「スパイ大作戦」の最終作品で、エンタメに振り切った「ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング」が選ばれるかと考えます。
ちなみに「トワイライト・ウォーリアーズ決戦!九龍城砦」も、「F1/エフワン」も、メチャクチャ面白いので、超お勧めです。
冒頭に書いたとおり、結果は3月13日の授賞式で分かります。
予想がどれだけ当たっているか、乞うご期待!