映画『8番出口』ネタバレ感想|ゲーム・小説との違いを徹底解説
映画「8番出口」を公開から二日目に鑑賞。
本作は2023年に発売された同名のインディーゲームの実写化。
本作鑑賞前にswitch版の「8番出口」をプレイ。
価格は500円弱。
ゲームの舞台は地下鉄の通路。
ゲームにはストーリー設定はない。
真っすぐな廊下の左側に複数のポスター。
右側には従業員用の通路や、消火栓などがある。
最初は0番出口から始まる。
「異変」と呼ばれる一番最初に通った通路と違う箇所があれば、引き返す。
「異変」がないと思えば、そのまま進む。
異変があるのに、気づかずに、無いと判断して進んでしまうと0番に戻され、正しければ1番と書かれた通路に進む。
また同じ「異変」探しを行い、進んでいくと1番が2番なる。
これを繰り返して8番出口まで行けば、ゲームクリア。
要は間違い探しゲーム。
ただし、このゲームの肝は「間違いがない場合がある」ところ。
やれば分かるが、単純なんだけど、なかなか難しい。
映画もゲームと同じルールで進む。
なにより地下鉄の通路のビジュアルが、極力ゲーム画面に近づけてあり、「8番出口」のゲームのファンにはうれしい限り。
もちろん映画版にはストーリーが存在する。
二宮和也が演じた「迷う男」(役名なし)は、別れたばかりの彼女(小松菜奈)から「子どもができた」との連絡を受け、その後、無限回廊の地下通路に入っていく。
監督・脚本は川村元気。
本作は川村監督にとっては「百花」に続き、2本目の作品。
2本目といっても、そもそも川村元気の本業はプロデューサー。
『告白』『悪人』『君の名は。』『怪物』などなど、数えきれないくらいのヒット作品を産んできた人物。
何本も小説も書いており、本作も同名のタイトルで川村監督が小説版も出版している。
私は鑑賞前後に小説も読んだ。
つまり私はゲームも小説もクリアしたので、それぞれ映画として比較しての違いを紹介したい。
(ここからネタバレ)
<ゲームと映画の違い>
①コインロッカー・毛布・証明写真機
映画内の通路はゲームのビジュアルを忠実に再現しているものの、通路を曲がった先のコインロッカーと毛布と証明写真機はゲームにはない。
そのため、必然的にコインロッカーから赤ん坊が泣く「異変」もゲームにはない。
②ポスターの絵柄
通路の左側のポスターの配置は映画もゲームも同じであるが、描かれている内容は全て違う。
ちなみにゲームではポスターが徐々に大きくなる「異変」がある。
③津波
映画では津波が通路に流れ込んでくるシーンがある(小説版にもある)が、ゲームにはない。
似たのものとして赤い水(血?)が流れてくる「異変」があるが、映画の津波ほど大量ではない。
ちなみにゲームでは赤い血に追いつかれると0番に戻される。
④逆さの「8」
映画の途中で通路の天井にある看板の「8」が逆さまになっている「異変」がある。
ゲーム版では看板の文字の全てが逆さまになっている。
つまりゲーム版の方が「異変」が分かりやすくなっている。
<小説と映画の違い>
①恋人との馴れ初め
小説版では「迷い男」と、その恋人との馴れ初めが描かれている。
東北太平洋側と「思われる」場所で、三人でバンドを始めたのをきっかけに付き合い始め、その後、「迷い男」と彼女は東京で暮らし始めるも、地元に残った一人は津波で行方不明となる。
②毛布の中の老人
映画ではコインロッカーと証明写真機の間にあった毛布に触れられることはなかったが、小説では毛布の中から老人が出てくるシーンがある。
毛布の中の老人は「異変は・・・この通路が見せているお前の罪だ!」とか、「俺は未来のお前だ」などという。
③津波後の「迷い男」
小説版の「迷い男」は、津波後に0番に戻され、その後も無限回廊に挑戦して、やっと8番出口にたどり着いたことが書かれている。
映画版では、そこが省略されているため、何故、服が乾いているのか分かりづらい。
ここは短くてもいいので、時間をかけて8番にたどりついたシーンを入れるべきだったかと思う。
④ラストシーン
映画のラストで「迷い男」は泣いている赤ん坊を抱える母に怒鳴りつけている男の声を聞くためにイヤホンを外す。
冒頭のシーンではイヤホンをつけなおして、見て見ぬふりをするが、ラストではイヤホンを外したままにしたところで終わる。
小説版では、その後の行動が短く一行で書かれていて、最後に「EXIT」と記載して締めくくられている。
つまり、小説版の方がループからの脱出の瞬間が明確になっている。
ゲームも、小説も、どちらも面白いし、どちらもクリアまで(読了まで)時間がかからない。
映画を面白いと感じた方は、是非、ゲーム&小説も購入を検討あれ。