映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」大爆死!その理由を徹底考察!

令和6年3月22日から公開の映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」の興行収入があまりにも低い。

私は公開二日目の土曜日の午後に鑑賞したが、客席はガラガラ。
10人くらいしかいなかった。

公開初日から三日間の興行収入ランキングは7位。
興行収入は8千万円程度だったという。

公開館数が222と比較的少ないとはいえ、アニメで初週8千万は相当キツい。
しかも映画業界というのは冷酷なもので、最初の三日間で成績が残せないと、次の週からは1日2回程度の上映しかされなくなる。

つまり、今後、更に興行収入は減る。
既に2週目の金曜日から日曜日までの興行収入ランキングが発表されているが、当然、本作はトップ10ランク外。
2週目の興行収入はよくて2千万円程度だろう。。。

本作の製作費は不明であるが、過去のアニメ映画の製作費からすると3~5億円程度だろうか。

映画によって違いがあるらしいが、概ね映画の興行収入の約半分は興行会社(映画館)にもっていかれる。

つまり仮に製作費が4億円だとすると、8億円まで稼がないと黒字にはならないということになる。

本作は公開から2週目で興行収入は1億円程度。
口コミで客が増えることなど極々稀。

恐ろしいことに5月には後章が公開される。
前章が大爆死しているところ、完全な続編の後章は初週からランク外の可能性も大あり。

というか上映される映画館が極端に減らされることも考えられる。
あるいは初日から1日2回上映。(通常は4~5回)

一体何故、本作は興行収入が極端に低くなってしまったのだろうか。
考えられる理由を3つほど挙げてみたい。

①原作漫画が大ヒットしていない
ご存知のとおり、本作は浅野いにおさんが描いた同名の漫画が原作。
全12巻で既に完結しており、累計発行部数は300万部だそうである。

この300万部という数字の評価は難しいが、過去の大ヒット漫画の部数と比べると桁が一つ二つ足りない。

本作は「ギャガ」という会社が配給しているが、少年ジャンプなどに連載している超がつく大ヒット漫画を映画化するほどの資金力はない。

現在、大ヒット中のアニメ映画「ハイキュー!」の配給会社は東宝。
映画ドラえもんや名探偵コナンくんシリーズも東宝。

一昨年に大ヒットした「THE FIRST SLAM DUNK」や、映画版のドラゴンボールシリーズは東映。

映画化すると大ヒットが約束された漫画はメジャー会社しか権利が購入できないわけだ。

そこでギャガは、購入できそうなクラスの漫画を選んでアニメ化したのだろうが、やっぱり売れていないのには訳がある。

私も映画版「デデデデ」を鑑賞する前に原作を読んだのだが、あまりにもつまらないので1巻を読み切れなかった。

映画版「デデデデ」は、私が読んだ部分に関してだけだが、かなり原作に忠実に作られていた。

原作がつまらないのだから、忠実に作られた映画版が面白いわけがない。

もちろん本作の世界観が好きな方もいらっしゃるだろう。
ただし、ほとんどの人は面白さが理解できない作品であった。

原作と映画の関係で、非常に対照的な作品が、現在、大大大ヒット中の「変な家」。
これは原作小説がベストセラーであるだけでなく、Youtubeでも二千万回以上見られているお化け動画。

でも中身は超しょぼいB級ホラー映画。
でも週末興行収入ランキングで3週連続1位。

「変な家」は家の間取りをモチーフにするという斬新極まりない作品となっている。
「変な家」を映画化しようとした時点で勝ち確。

逆に「デデデデ」を映画化しようとした時点で負け確だったのではないだろうか。

②「幾田りら」と「あの」の採用
本作の声優にミュージシャンの「幾多りら」と「あの」を採用したが、結果として、この二人では客が呼べなかった。

オジサンの私はこの二人を全く知らないが、どうやら若者の間では超がつくほど有名らしい。

ただ二人のファンは声優としての仕事を期待しているわけではないのだろう。
また、「国民的」な人気とは呼べない人物なのかもしれない。

「この二人の声が映画のキャラクターにピッタリあっている!」という意見が多いが、二人のファンでもなんでもない人間からすると、合っているのは当然。

合うまで何回も録音しているんでしょ。

③二部構成
本作は前章・後章の二部作になっている。
前章だけで完結しているならまだしも、前章は全く中途半端なところで終わり、後章を観なくては全体が分からない映画になっている。

原作ファンならともかく、2千円×2回=4千円払うというのは、映画ファン以外の人間にとっては、かなり勇気がいる行為。

映画をヒットさせるには、普段映画を観ない人を映画館に連れて来なければならない。
その人たちに4千円を払わすのは無理なので、前章・後章ともに独立して観れる映画にしなければならなかった。
上記の理由は誰もが思いつくものである。
恐らくは配給会社のギャガも分かっていながら作ったのだと思う。

それでは何故赤字になると知って、この作品を作ったのか。
それは「実験」だったのではないか。

この程度の発行部数の原作をアニメ化し、しかも前章・後章と分けると、どの程度の赤字になるのか、ならないのか。

観客としては実験に付き合わされてはたまらない。
私は決して後章を観るつもりはない。

私の仮説は間違っているかもしれない。

間違っていると思う方は、是非、「具体的」な説明をコメント欄に書いていただけると助かる。

「浅はか」とか、「間違っている」だけのコメントは無視する。
もちろん「バカ」とか、「死ね」とかも同様。(決して削除はしない。)

是非、今後の日本アニメを盛り上げるためにも、何故、この作品がヒットしなかったかのコメントをして欲しいと思う。

“映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」大爆死!その理由を徹底考察!” への12件の返信

  1. 私も翌週前半にガラガラの劇場で見ましたが、入りの悪さに驚きました。
    以下、見ながら思ったこと。

    ・前後編にするほどの話ではないので、なぜ1本(総集編)にしなかったのか見ていて不可解だった。プロデューサーがなぜそんな判断をしたのか? ストーリーも世界観も前後編にするほどのスケール感がなかった。

    ・アニメファンらしき人が見当たらず、そちら向けの宣伝がきちんとされなかったのではないか? あのちゃんとYOASOBI(幾田りら)を起用すれば大ヒットすると安易に各社が乗ってしまい、責任を持つプロデューサーや監督がいなかったのでは?

    ・あの、幾田りらが作った主題歌もヒットしていない(Billboard JapanのCDシングルセールスでは初週19位2565枚、ダウンロードは8位)。メディア露出はMステのみか?二人のファンがアニメ声優に興味がないのか映画館にあまり来ていない印象。

    ・GAGAは一度つぶれた会社なので、赤字の度合いを実験するためにこんな2部作を作る余力はないはず。企画が甘すぎたとしか思えない。アニメ制作・宣伝の実績・ノウハウがないのに手を出してしまったのか?

    ・原作者が(本人は深く関わるつもりがなかったのに)最初の企画から最終段階まで関わったことも問題がありそう。後編が1ヶ月以上公開が遅れたのもそこら辺に原因があるのでは?

    私も後編は見に行かないと思います。

  2. 40代のおっさんですが、いくらちゃんとあのちゃんが主演ということで、全く前情報なしで鑑賞→ハマってコミック全巻一気読みしました。
    後章ももちろん観に行きます。
    人によって感性違うので、あなたに刺さらなかったのは仕方ないですが、そもそも今時いくらちゃん(YOASOBI)すら知らない人にエンタメ語ってほしくないですね。

  3. 大コケの理由はやっぱり本業の声優を主演させなかったのが一番大きいと思う
    あのも幾田りらも、紅白歌合戦に出た経験のある歌手ではあるけど、結局人気は一時的なものだし、両者共に極端に1曲が持ち上げられて、あたかも国民的人気者であるかのようにメディアが飛びついたのが失敗の最たる部分だろうと思う。

    あのはチェンソーマンというこれまた大爆死したテレビアニメのたった1話のエンディングテーマがたまたま面白い空耳歌詞でウケて、その曲だけがブレイクして、まるで大物歌手であるかのような扱いになってるけど、その実他の曲は全部売上が壊滅的で、件の曲が入ったアルバムが9位に入った以外は全てスベってる。

    幾田りらも同じで、YOASOBIボーカルという立場でなければまるで注目されておらず、ソロアルバムは大失敗しているし、そもそも大きく評価されてるのはYOASOBIでも夜に駆けるとアイドルの2曲程度で、他の曲は楽曲パターンがイントロナシ始まりで高速のエレピを入れてサビを入れた後に転調して終わるという同一構成ばかりであるという指摘があってあまり評価は高くなく、実質的には過大評価であるとも言われてる。
    Ayaseというプロデューサーの付いたYOASOBIという雷名が無ければ幾田りら単体では数字は全く持って無い。

    そんな二人が組んだのだから数字が取れるはずが無いのだが、メディアというのは意外とそういう読みを誤ってしまうことが得てしてあり、自分たちが思いっきり持ち上げただけなのに世間的な人気が全く追い付いてないのに気付かず、こういう『大人気キャスト』で客を呼ぼうとするものなのである。

  4. 私は浅野さんのファンですが、原作の1巻が全く面白くないというのはかなり同意します。私自身、大して量もないですが、何度も読んでは途中で読むのをあきらめる位、つまらなかったです。ギャグが全く面白くなく、地球がクソやばいっていうフレーズ自体、かなりスベっていると思いました。ファンの自分でもつまらなかったので、普通の人から見たら、内輪ウケしているだけの映画なんじゃないでしょうか。

    1. コメントありがとうございました! youtubeにもブログと同様の内容を投稿して、めちゃくちゃ叩かれましたが、同意していただける方もいらっしゃってうれしい限りです!

  5. 面白かったけどな~
    結構客一杯でした
    観客は予想外に面白かったと言っていた

    コナンや新海さんより良いと思うが

    最後は自分で確かめるしか無い

    バイアスフリーで楽しみましょう

    1. コメントありがとうございます!
      デデデデは今のところの興行収入は3億3千万円程度だそうです。。。
      恐ろしいほど低いですね。。。

      しかもこれから後章が上映される・・・。
      前代未聞の大赤字!?

  6. >>二人のファンでもなんでもない人間からすると、合っているのは当然。

    合うまで何回も録音しているんでしょ。

    私も、ファンでもなんでもない人でしたが、声が合っているのは当然だとは思わないので、主語がでかいように感じます。
    加えて、「この二人の声が映画のキャラクターにピッタリあっている!」というのは声そのものであって、何回も録音して合うものではないのでは。

  7. >前代未聞の大赤字!?

    アニメ映画から派生してソシャゲやアイドルグループ作って
    ドッカンドッカン儲ける予定がアニメ映画自体が興行収入が出ないくらいだったポッピンQっていう伝説の作品がありますよ…!

  8. ①原作漫画が大ヒットしていない
    間違いないです。
    今回の映画は原作ファン全員が見ても大ヒット映画にはなり得ないので
    そもそもが企画倒れなのです。。。

    ②「幾田りら」と「あの」の採用
    キャスティングに関してはこれで正解だと思います。
    ・本業の声優を採用 → 声優目当てで来場するほどのアニメオタクは小規模マーケティングであるため本業の声優を採用しても興行収入にはつながらない。
    ・若い一般層を取り入れたい → メインターゲットであるサブカル層にプラスして若い一般層を取り込むためには、YouTube等でも再生数を取れている2人を選ぶのは必然。

    ③二部構成
    間違いなく来場のハードルが上がるのでコケた理由の1つですね。
    ただ、総集編にすべきとの意見もありますが、無理に1本にまとめるのは愚策であるように思えます。
    浅野いにお作品で重要視される”空気感”を排除した場合、
    興行収入は多少上がるかもしれないが、作品の満足度を大幅に下げる結果になる。
    (円盤の売上も下がる。)

    【考察】
    いろいろと考察しましたが、そもそも広告宣伝費をカットしすぎたのが一番の原因だと感じました。

    自分の周りでこの映画のCMを見た人が居ない。
    そのため映画自体を認知していない。
    YouTubeで予告を見たが「惹かれない」との意見が多かった。

    全てのコンテンツに言えますが、正しいターゲットに正しい情報を届けなければ意味がないのです。
    キャスティングで若い層にターゲットを搾ったはずなのに、その媒体に広告を打っていない。。こんな矛盾ありますか?

    ちゃんとした予告映像を作って
    20-30代層のYouTube・インスタ・TikTok広告に予算をかける。
    ただそれだけで大ヒットまではいかなくても、それなりに興行収入も伸ばせる映画だと感じました。

    ※独特な世界観、中川凰蘭のキャラなど
    刺さる人には刺さるが、拒絶反応が出る人も多いと思うので
    上記で興行収入が伸ばせるのは前章だけかもしれません。

    P.S
    いつか『おやすみプンプン』の映画を見てみたいと思っていましたが、
    今回の結果を見ると望みはなさそうですね。。。残念。。。

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