映画「死霊のはらわた ライジング」サム・ライミ監督じゃないけど、ちゃんと死霊のはらわたしていた! レビュー評価
アマゾンプライムで「死霊のはらわた ライジング」を鑑賞。
今年に公開された映画なのだが、日本においては劇場公開はせず、配信のみのようだ。
元祖「死霊のはらわた」といえば、1981年(日本では1985年)に公開されたサム・ライミ監督の出世作。
タイトルどおりホラー映画。
ゾンビ系。
ただし、ゾンビは死者が蘇るホラーであるが、「死霊のはらわた」シリーズは悪霊が生きた人間に取り付いて不死身の怪物になる。
つまり正確にはゾンビ映画ではないのだが、私も含めてゾンビ映画ファンの中では「死霊のはらわた」はゾンビ映画の枠組みに入る。
「死霊のはらわた」シリーズの共通点は「死者の書」。
そして、死者の書から悪霊を呼び出すための呪文が録音されたテープ。
(今回観たライジングではテープではなくレコードであった。)
とにかく死者の書が見つかり、よせばいいのに録音された呪文を再生してしまい悪霊が次々と人間に入り込んでいく。
ライジングはサム・ライミが監督作品ではないが、製作総指揮として関わっている。
つまり、ライジングは正統続編。
サム・ライミバージョンでは、ブルース・キャンベル演じるアッシュという男性が悪霊と戦うが、今回はベスという女性が主人公。
アッシュもそうであったが、ベスも最後には悪霊に立ち向かうスーパーヒーローになっていく。
そもそもサム・ライミ監督はゾンビ映画が撮りたくて監督になったわけではなく、アメコミヒーローもの、具体的に言うとスパイダーマンが撮りたかった。(ご存じのとおり、その夢は後に叶い、大ヒットする。)
全体的にちゃんと「死霊のはらわた」になっていてグッド。
クオリティも高く、劇場で公開して欲しかった。
サム・ライミ監督&ホラーファンは必見の映画。
ただし、グロがダメな人は絶対に観ないように。