日本は家族で住んでも「一人一世帯の奇妙な社会」 橘玲著「(日本人)」

橘玲さんの「(日本人)」(かっこにほんじん)から、「一人一世帯の奇妙な社会」の項を紹介。

橘玲著(日本人)

現在、私は単身赴任4年目であるが、単身赴任は日本に特異な現象で、外国人には理解不能らしい。

それは外国人にとって家族とは分割できない一つの単位と考えているから。
逆に言うと日本は夫が一世帯、妻と子供が一世帯の二世帯居住になっている。
私自身が家族をもって、そのことを本当に実感する。

夫の社会への「所属感」は、家族ではなく会社。
専業主婦の場合は、いわゆる「ママ友グループ」になる。

だから、日本人は効率が悪くても、残業を平気でする。
逆に外国人は当たり前のように5時に退社する。

日本人に外国人は5時に退社して何をしていると思う?と聞くと誰も答えられない。
答えは簡単で家族で夕食を食べている。
家族がそろわないと夕食が始まらないのだから、早く帰るに決まっている。

日本ではワークライフバランスが推進されているが、この特異な家族の二世帯居住が修正されない限り、全員が5時に退社する社会など実現することはない。

夫婦別姓などが当たり前になりつつある中、この二世帯居住は改修されることはなく、結果としてワークライフバランスなどありえない。

ちなみに、この状況のため「ワンルームマンション」は日本独特の居住形式らしい。
私も将来は卒婚して、ワンルームマンションで一人暮らししたい。
どうやら私は典型的な日本人らしい・・・。

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