エプソンの新しい大容量インクプリンター:高画質とグレーインクの魅力、写真の紙媒体への回帰
ここ数年、エプソンは「高画質」で「大容量インク」のプリンターを発売し始めた。
大容量インクのプリンターは以前からあったが、高画質と呼べるものはなかった。
単純にいうとインクの数が少なかった。
最近のエプソンの大容量プリンターは、グレーの色を採用したものもあり、モノクロ写真にも耐えられる。
グレーがないと、「色転び」という現象が起きて、印刷するたびに色合いが違うモノクロ写真になってしまうのだ。
ところが、あるプロ写真家のYoutubeを見ていると、その人は写真をプリントしないという。
その写真家はデジタル媒体で商売していることが主な理由。
確かに紙媒体というのは比較級的に減少している。
私も本を紙で買うことはなく、今やKindleが当たり前。
ただ、写真に関しては紙の方がいい。
何故といって、写真から目への光の入り方が違うからだ。
モニターで写真を見る場合、モニターに写る写真自体が光っているわけだが、紙の場合、周辺の光が写真にあたり、その反射光を見ることになる。
すなわち反射光で写真を見る方が、より自然。
この光の違いにより、同じ写真でもモニターで見た場合と、印刷して見た場合は違うこととなり、そこを楽しめる。
私は毎月の頭に、先月撮影した写真から厳選して、小さいフォトブックを作っているが、これが楽しい。
一枚がL判くらいで、モニターと比べたら、とんでもなく小さい。
それでもやっぱり、紙の写真はいい。
そして紙の写真は残る。
電子データは物理的な衝撃がなくても、突然消える。
最近はクラウドも当たり前になっているが、死んでしまえば、そのデータを引き継ぐのは相当困難。
紙の写真であれば、相当なことがない限り捨てないし、捨てられない。
写真はただの紙ではないのだ。
永遠に二度と現れない今を封じ込めた貴重な記録資料。
是非、皆さんにも写真を定期的に印刷することを勧めたい。