『屋根裏のラジャー』ネタバレ含む感想 – 無理な設定と納得できない展開に批判殺到!

本日から公開のアニメ「屋根裏のラジャー」を鑑賞。
監督は百瀬義行。
百瀬監督は数々のジブリ作品に関わってきたらしい。

少年ラジャーは少女のアマンダの頭の中で生み出された想像上の友達。
ある夜、ラジャーは自分と同じように子供が想像したロボットに出会う。

そのロボットは今にも消えそうである。
どうやらロボットを想像した子供が、その想像上のロボットを必要としなくなっているらしい。

消えたくないと思い始めるラジャー。

ある日、アマンダとラジャーは、母親が運転する車に乗って買い物に出かける。
店の広い駐車場内で、謎の男「ミスター・バンティング」と出会う。

バンティングは、子供たちが想像したキャラクターを食べて生きる怪物であった。
ラジャーは食べられそうになるも、アマンダにより救われ、二人は母親のところに駆け寄るが、アマンダは車にはねられてしまう。

アマンダは意識不明のまま病院に運ばれ、ラジャーは取り残されてしまう。
徐々に体が消えかけていくラジャー。

街をさまよっていたところ、猫のジンザンに出会い、子供たちが想像したキャラクターが集まる図書館にラジャーは連れていかれる。

そこには子供たちが想像し、忘れ去られた無数のキャラクターがいた。
その世界にいる限り、ラジャーはバンティングに食べられることはなかったが、どうしてもアマンダに会いたいラジャーは外の世界に飛び出していき、バンティングと対決することになっていく・・・。

子供たちが想像したキャラが独り立ちしていくという訳の分からない設定についていけない。

アマンダが意識不明になっても、ラジャーは別の生物として色々と冒険を繰り広げるが、無理がありすぎ。

観ていて、その設定と契約できず、映画内に入っていけない。

そもそも子供は想像力が高くて、大人は低いというありがちな前提も現実と乖離している。
素晴らしい映画を創る監督は、ほとんどの場合、中年以上だ。

漫画だってそう。
売れっ子の漫画家の作品は、若いころより、後期の作品の方が面白かったりする。

この無理があり、新鮮味のない枠組みのなかで展開される本作品は、大爆死すること間違いなし。

恐らく子供が観ても面白くない。
それも含めて、誰にもおすすめできない駄作。

毎週火曜日に「映画.com」で、国内興行収入ランキングが発表されるが、本作品は10位以内にランクされないだろうし、ランク入りして欲しくない。

プロなら、ちゃんと黒字になるもの作れ。

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