ネタバレ注意!「宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター」の正直な感想と評価

映画館で「宇宙戦艦ヤマト 劇場版 4Kリマスター」を鑑賞。
有名なアニメではあるが、ちゃんと観たことがなかった。

テレビアニメシリーズは1974年10月から半年間、全26話で放送。
1977年に公開された劇場版は基本的にテレビアニメをつなぎ合わせて作られたもの。

テレビアニメの総集編のような形になっているので、当然、映画としてのクオリティはない。
当時はSFブームだったから観られたかもしれないが、今観ると超絶つまらない。

いくら4Kといっても、元の作画がひどすぎる。
へたくそな絵を高画質で観せられても困る。
また、脚本に緻密さのかけらもない。

物語は単純。

何万光年先にある星のガミラス帝国から、地球は「遊星爆弾」なる攻撃を受けていた。
その爆弾により、地球上の水は全て干上がり、地球人は地下で生き延びていた。

しかし、その遊星爆弾が放つ放射能が地下にも届きつつあり、地球人は滅亡の危機に瀕していた。
そこに、ガミラス帝国の隣に位置するイスカンダル星からやってきた使者から、放射能を除去する「コスモクリーナー」を受け取りに来るようにとの伝言を受け取る。

また、その伝言の中にはワープを可能とする波動エンジンの設計図も入っていた。
地球人は、この波動エンジンを、第二次世界大戦中に海底に沈んだままとなっている戦艦大和に設置し、イスカンダルを目指す。

その旅の中で、何度もガミラス帝国からの妨害を受ける。
しかし、ボロボロになりながらも最終的にヤマトはガミラス帝国を倒し、イスカンダルに到着。

コスモクリーナーを受け取り、めでたしめでたし。
結局、何故イスカンダル星の人は命がけでコスモクリーナーの存在を地球に知らせたのか分からない。

ヤマトが取りに行くのではなく、もってきてくれればいいのに。
そのあたりの説明はない。
説明がないどころか、「運命は自分の力で切り開くことが大事」などといってごまかす。

敵の親玉であるデスラー総統も、全く見どころのないキャラで、しかもあっさり死ぬ。
映画のラストに主人公である古代進の兄で、戦死していた古代守がイスカンダルで生きていたことが分かるが、全く感動しない。

宇宙戦艦ヤマトといえば、ささきいさおが歌う主題歌が有名。
しかし、劇場版では冒頭に少し流れるだけ。

せめてエンディングで聞きたかったのに、あっさり終了。
まぁ、ヤマトのなんたるかが分かったから、よしとするかな・・・。

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