『仕掛人・藤枝梅安』ネタバレ解説と続編情報!豊川悦司の見事な芝居に注目

本作の主演は豊川悦司。
最近気づいたのだが、豊川悦司の芝居っていい。

先月観た「そして僕は途方にくれる」でのダメ親父役もよかった。
今回観たのも豊川悦司が出演していたというのが大きい。

歴史に残る傑作とはいかないが、なかなか面白かった。
是非、シリーズ化して欲しい。

本作品は池波正太郎が書いた同名小説が原作。
池波正太郎は平成2年に亡くなっているが、生誕100周年を記念して、今回の映画が作られた。

仕掛人とは金で人を殺す暗殺者のこと。
ただし、依頼人から直接に金をもらうのではなく、蔓(つる)と呼ばれる元締を仲介する。

仕掛人は依頼の背景を聞いてはならないのが掟。
殺すに値する人間だと元締めを信じて殺人を行う。

藤枝梅安の表の顔は鍼医者。
鍼を使って暗殺を行い、病死に見せかけて殺す。

ある日、梅安は料理屋「万七」の女将の仕掛けを受ける。
内情を探っていくと、その女将は梅安が少年の頃に生き別れになった妹(天海祐希)であった。

妹は過酷な人生を歩んだことにより、悪に手を染めることを厭わない女になっていた。
果たして梅安は依頼どおりに妹を殺すのか・・・。

梅安の相棒的存在の彦次郎役を片岡愛之助が演じているのだが、さすがは歌舞伎役者だけあって江戸弁の「べらんめえ調」の台詞が聞いていて気持ちいい。

何より時代劇って、リアリティのない描写、所作、台詞であっても気にならず面白く観れるところがいい。

そしてチャンバラをしないダークヒーロー「藤枝梅安」は、意外と外国でもうけるのではないだろうか。

ちなみに本作品はエンドロールの後、ショートムービーが流れる。
梅安と彦次郎が京都に向かっている途中、彦次郎の仇の侍に出会うところで終わる。

実は本作品のパート2の撮影も終了しており、再来月の4月7日に公開。
パーツ2は彦次郎の仇討ちから始まるようだ。
絶対観るぞ。

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