「違う惑星の変な恋人」ネタバレ付きレビュー:インディペンデントなラブコメの魅力と変人たちの愛の行方

先週から公開の映画「違う惑星の変な恋人」を一週遅れで鑑賞。
低予算のインディペンデント作品。
監督・脚本は木村聡志。

ジャンルとしてはラブコメ。
ラブコメなど観ないのだが、ヤフーでの評価がメチャクチャ高い(4.1)だったので鑑賞。
評判通りのおもしろさだった。

主演は莉子、筧美和子、中島歩、綱啓永の4人。
男二人に女二人+1(女)の上手くいかない恋模様が描かれる。

あらすじ(ネタバレ)は次のとおり。

美容室で働く「グリコ(筧美和子)」は新人の「むっちゃん(莉子)」とともにライブハウスに遊びに行く。

そこにはグリコの大学時代からの知人「ベンジー(中島歩)」がいた。
ベンジーは音楽関係の仕事をしており、いかにもなモテ男。

むっちゃんはベンジーに一目ぼれ。
それに気づいたグリコは、むっちゃんとベンジーを接近させていく。

一方、グリコは彼氏と別れたばかり。
その元彼である「モー(綱啓永)」の部屋にグリコは置いていた荷物を取りに行く。

むっちゃんにも同行してもらい、むっちゃんはグリコの元カレであるモーと初めて言葉を交わす。
モーはグリコに未練たらたら。

そして変人であるモーに困惑するむっちゃん。
ただし、むっちゃんも空気が読めない友達&彼氏なし女子であった。

次第にモーとむっちゃんは打ち解け、モーはむっちゃんの恋の相談に乗っていく。
むっちゃんはベンジーを食事に誘いたいが、怖くてできないという。

そこでモーの提案により、グリコ、むっちゃん、ベンジー、モーの四人で飲み会を開くこととなる。

そこでベンジーはトイレの前でむっちゃんにキスをし、それを切っ掛けに二人は結ばれていく。

しかし、ベンジーは歌手のナカヤマシューコ(みらん)と付き合っていた。
それどころか、ベンジーはグリコにも手を出していく。

グリコはベンジーにむっちゃんと別れるように勧める。
ベンジーはグリコと付き合っていることをはっきり伝えた方がいいかと訪ね返す。

するとグリコは別にあなた(ベンジー)と付き合っているつもりはないと答える。
驚くベンジー。

グリコにとってのベンジーは付き合うまでには至らない遊び相手だという。
落ち込むベンジー。

その頃、モーは恋の相談に乗っているうちにむっちゃんのことが好きになってしまっていた。

更に何故かグリコはモーと復縁を望み始める。

つまりベンジーはグリコが好き、グリコはモーが好き、モーはむっちゃんが好き、むっちゃんはベンジーが好きという四角関係になっていた。

それを知った四人は集合し、最年長のベンジーが議長となる恋愛会議を開くことになっていく・・・。

あらすじを書いてみたものの、この映画の面白さはほとんど伝わっていないと思う。
会話劇が続くのだが、この会話のセリフ、間、芝居が絶妙。
爆笑必至。
木村監督の他作品も観たいと思わせる上手さと面白さ。

デートムービーにぴったり。
恋人どうしでなくてもいいから、とにかく男女で観たい。

四人の恋の結末は分からないまま終わるが、男側の意見、女側の意見で話をしたら、かなり
盛り上がるのではないか。

男の私としては、ベンジーとモーのどちらに魅力を感じるか女性に聞いてみたい。
個人的にはピュア変人のモーくんに魅力を感じるので、同じ変人のむっちゃんと結ばれて欲しいと思う。

モーとむっちゃんは分かりやすい変人として描かれているが、実は登場人物の全てが変。
これは現実世界も同じで、私もあなたも彼も彼女も、みんな変なところを抱えて生きている。

だからこの世は面白い。
だからこの映画は面白い。

無茶なストーリーな割にはリアリティがあって、思わず共感してしまう。
惜しいのはインディペンデント作品である故か、公開されているスクリーンと1日の上映本数が少ない。

こういう観終わった後におしゃべりできる映画をもっともっと多くの人に観て欲しい。
1週遅れの鑑賞になったが、超絶おすすめなので是非劇場で観て欲しい。

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