映画『お前の罪を自白しろ』ネタバレと感想:予想を裏切らない展開とは?

映画「お前の罪を自白しろ」を鑑賞。
主演は中島健人。

CMを観る限り面白そうではなく、実際観てもイマイチ。
予想を裏切って欲しかったなぁ。

本作品は同名小説を原作とするクライムサスペンス映画。
あらすじ(ネタバレあり)は、次のとおり。

閣僚入りを狙う国会議員の宇田清治郎(堤真一)。
宇田は次男の晄司(中島健人)を秘書にしていた。

また、宇田の娘である麻由美は、宇田の地元の市議と結婚し、柚葉(ゆずは)という幼い娘を育てていた。

ある日、麻由美と柚葉は幼稚園から帰宅しているところを襲われ、柚葉は誘拐されてしまう。

その後、誘拐犯から宇田に対し、「お前の罪を自白しろ。自白しなければ孫を殺す。」との脅迫文が送られてくる。

これまで宇田は様々な党の裏の仕事を請け負ってきた。

特に最近では橋の工事に関して、当初の建設場所を別の市に移動させ、移動先にある総理の知人の工事業者に落札させた疑惑がかけられていた。

また、橋の工事以外にも、宇田は競艇場の場所を移転させ、業者から裏金を徴収する計画を遂行していた。

宇田は柚葉を救うべく、誘拐犯の指定の時間までに記者会見を開き、数々の罪を自白する。
そしてこの自白により、宇田は議員を辞職することとなる。
そして宇田の失脚により、競艇場の移転は白紙に戻る。

誘拐犯は柚葉を解放するも、犯人逮捕までには至っていなかった。

当初、晄司は宇田の裏情報をリークした総理のライバルである木美塚幹事長が真犯人であると疑っていた。

あるとき、晄司が競艇場の移転先にある市の青少年研修センターの屋上から外を眺めていると、晄司は犯人の真の意図に気づく。

犯人にとっては、競艇場の工事が開されると困ることがあるのだ。
そこで、晄司は警察と協力して、競艇場の工事に関するウソの事前地盤調査を始める。

深夜、茂みに多数の警察官が隠れている中、スコップを持った犯人二人が工事現場に現れ、逮捕される。

犯人は、麻由美の夫の事務所で働いていた寺中初美(尾野真千子)と初美の弟であった。

三年前、寺中の父は橋の建設場所で鉄工所を経営していた。

橋の建設を知った寺中の父は周辺の土地を買いあさったが、宇田の政治力により建設場所が変わってしまい、借金だけが残った。

そのことで父と子の間で言い争いになり、遂に父は殺されてしまう。
初美たちは父の遺体を競艇場の移設先に埋めていたのだった…。

さほど意外な犯人ではなかったなぁ。

実は宇田自身であるとか、正義感ぶった主人公の晄司が犯人だったというくらいじゃないとインパクトに欠ける。

誘拐された娘の母親である麻由美が実はサイコパスで犯人だったというのも面白いかも。

「工事が開始されると犯罪がバレる」という設定は、他の複数の作品でも見たことがあり、新鮮味がない。

そもそも誘拐事件を起こすよりも、その前に遺体を別の場所に移せばいいだけじゃん。。。
その方が絶対にリスクは低い。。。

与党議員の汚職というのも、なんだか古臭い。

政治家を題材にするなら、左翼政党の偽善と欺瞞を取り扱って欲しいなぁ。

今週公開の映画では、「ザ・クリエイター/創造者」という大作があるが、これも面白くなさそう。
今どきAIを題材にするなんて、観る気しないよなぁ。

ということで、今週の映画鑑賞は打ち止め。
残念。

【文庫版「お前の罪を自白しろ」】

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