映画「ドミノ」ネタバレ:催眠術かと思いきや、超能力の戦いが繰り広げられる驚きの展開!
映画館で「ドミノ」を鑑賞。
原題は「Hypnotic」で、「催眠術にかけられている人」を意味する。
ただし、実際映画を観ると、催眠術というよりは超能力。
他人の脳に入り込み、非現実を作りだしてしまうサイキック同士の戦いの物語。
主人公で刑事のダニー・ロークは、数年前に娘のミニーが誘拐されて行方不明になって以来、精神が不安定になり、カウンセリングを受けていた。
誘拐した犯人は捕まっていたが、その犯人は誘拐した記憶が一切ないという。
そんなとき、匿名の人間から銀行の貸金庫が強盗に襲われるとの通報があった。
ロークは銀行に向かい、仲間とともに張り込みを始める。
そこに、どこか見覚えのある男「デルレーン」が現れる。
デルレーンは街にいる市民や、銀行の職員たちの脳を次々とハッキングし、貸金庫内のボックスを奪う。
ロークはデルレーンを追うも、彼のスーパーパワーにより逃げられてしまう。
その後、ロークは通報のあった電話番号を突き止め、その住所に向かう。
そこにはダイアナ・クルスという女の占い師がいた。
ダイアナによると、脳をハッキングする能力の素質を持った人間を集めて訓練する「機関」があり、デルレーンは機関内で最も能力が高い男だったという。
そしてかつてダイアナも機関内で訓練を受けていた。
ダイアナは機関を裏切り抜け出し、今は占い師をして機関から身を隠していたのだった。
デルレーンが娘の誘拐と関係していると確信するローク。
そして何故かロークの命を狙うデルレーン。
ロークはデルレーンに追い詰められたところで、一時的にデルレーンを凌ぐハッキング能力を使い難を逃れる。
一瞬とはいえ、なぜ自分にハッキング能力があるのかとロークは不思議に思う。
調べていくと、ローク自身が過去に機関に所属し、しかも娘のミニーの母親はダイアナであることを知る。
過去を思い出したロークは、気が付くと機関の施設の中にいた。
一連の銀行強盗は全て機関がロークの脳内をハッキングして作り出した偽物であった。
機関が知りたかったのは、ロークとダイアナの間に生まれたミニーの居場所。
ミニーは、他の能力者の力をはるかに超えたパワーを持っていた。
つまり、機関がミニーを誘拐したのではなく、ローク自身がミニーを隠し、そしてその居場所の記憶を消したのだった。
そしてミニーが年齢を重ねたところで、ローク自身の記憶が蘇るように仕組んでいたのだった。
ロークはミニーを自分を育てた里親のところに預けていた。
ミニーの居場所を思い出したロークは里親のところに向かい、数年ぶりにミニーと再会する。
そこに機関の人間たちが現れる。
しかし、ミニーの強力なパワーにより、機関の人間たちは次々と脳をハッキングされ、皆殺しにされてしまう。
ミニーを自由にするには、ミニーの力を使って機関を潰すしかないと考えていたロークの計画が見事に実を結び、ローク、ダイアナ、ミニーの家族は自由を取り戻すのだった。
本映画のCMで「あなたは開始5秒でだまされる」という売り文句があり、更に脳内ハッキングの物語とくれば、映画の前半は架空の世界だということは分かっていた。
そういう意味ではCMのやり方が失敗だったな。
展開が読めてしまい、しかも概ね予想通りの展開。
まぁ、漫画映画ですな。
別の言い方をすれば、AよりのB級映画。
ただし、上映時間90分というのは好感が持てる。
元祖大どんでん返し映画で、私の大好きな「saw」シリーズも90分。
やっぱり映画は90分が一番いい。
3時間映画って、単に編集能力が低いだけとしか思えない。
本作品は、スキマ時間に、サクッと観て、サクッと楽しめるエンタメ映画。
今週末、何を観るか迷ったら「ドミノ」かもしれない。