「ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」劇場版ネタバレ&感想 – 烏野vs音駒の壮絶なバレー対決! 勝利よりも重要なものとは!

今週から公開のアニメ映画「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」を鑑賞。
ここでいう「ハイキュー」は、「配給」ではなく「排球」で、バレーボールのこと。

古舘春一(ふるだて はるいち)が描いた原作の漫画版は、2012年から2020年までに少年ジャンプに連載され、コミックは全45巻。

既にテレビアニメ化もされているが、今回の劇場版は総集編ではなく、コミックの33巻から37巻で描かれた烏野(からすの)高校対音駒(ねこま)高校との公式試合がアニメ化されている。

私は漫画もアニメも全く見ていないので、劇場版を観るつもりはなかったのだが、公開二日目にして超絶大ヒットの噂が流れてきたので、鑑賞を決意。

岡山のシネコンで鑑賞。
シネコンの中で最も大きいと思われるスクリーンで観たのだが、超満員。

空いていたのは最前列だけ。
凄い。
大人気の漫画だったのね。
全く知らなかった…。

サブタイトルの「ゴミ捨て場の決戦」の意味が私には分からなかったのだが、調べたところ、高校の名前からきているらしい。

烏野高校と音駒高校の名前にあるカラスとネコは、いずれもゴミをあさる動物。
そこから「ゴミ捨て場の決戦」となったらしい。

主人公は烏野高校バレー部に所属する日向翔陽(ひなた しょうよう)。
ただし、今回の劇場版は音駒高校の孤爪研磨(こづめ けんま)にスポットが当てられる。

私の個人的評価は5点満点で4点。
私のように原作を知らなくても十二分に楽しめたし、超満員の観客の期待に応えている仕上がりだったと思う。

ネタバレのあらすじは次のとおり。

舞台は春の高校バレーの全国大会。
大会3日目に、因縁のライバルである烏野高校と音駒高校が対戦。(決勝ではない。)
烏野と音駒は、これまで何度か練習試合はあったが、公式戦では初対決。

音駒には天才肌のセッター孤爪研磨がいた。
研磨は少年の頃に幼馴染で同じバレー部の黒尾に誘われてバレーを始めたが、バレーでの勝利に執念を燃やすタイプではなかった。

研磨はインドアのテレビゲームが大好きで、疲れることは嫌い。
しかし、研磨の戦術により烏野高校は1セット目を取られ、2セットも追い詰められていく。
音駒の基本的な戦略は地を這う猫のごとく守備型のバレー。
一方、烏野はカラスのように跳びまわる攻撃的なバレー。

音駒の「繋ぐ」バレーにより、烏野メンバーは疲れが見え始め、特に烏野の翔陽は研磨の戦略により跳べなくなっていた。

しかし、決して諦めることのない翔陽のド根性により、烏野高校は挽回していき、2セット目を奪取。

研磨の戦術を超える翔陽の攻撃により点を取られるが、研磨は「たーのしー」とつぶやく。
翔陽は今回の音駒との試合で、普段、冷静かつ冷徹な研磨に「別に」以外の言葉を言わせることを目標としていた。

研磨の言葉を聞いて、翔陽と黒尾は歓喜の雄たけびをあげる。

最終セットは壮絶な戦いとなった。
最後に長いラリーが続き、研磨がトスを上げようとしたところ、汗で滑り、ボールはコートに落ちて烏野高校の勝利が決まる。

それでも満足げな研磨は、幼なじみである黒尾に「バレーに誘ってくれてありがとう」と言い、それを聞いた黒尾は号泣する。

試合後に研磨と翔陽は、来年も春高バレーで戦うことを約束し、映画は終わる。

<ネタバレあらすじここまで>

劇中、研磨がテレビゲームで遊びながら、「ゲームオーバーよりゲームクリアの方が悲しい」と黒尾に話す回想シーンがある。

このセリフが劇場版ハイキューの核心になっている。
バレーボールだけでなく、人が何かに取り組むとき、重要なのは結果ではなくプロセス。

研磨は試合には負けてしまうが、烏野高校との激闘を通じて、勝利よりも大事なものを得ていく。

それは研磨が人間として一つ上のステージに上がった瞬間であり、そこに観客は感動して涙する。

「結果よりプロセス」が本作のメッセージであるため、試合後にプレーヤーたちが過剰に喜んだり、悔しがったりするシーンはない。

本作は全体としても昭和のスポコン漫画・アニメ・ドラマのような悲壮感はなく、それが観客に爽やかな感動と気持ちのいい鑑賞後感を与えている。

冒頭書いたとおり、私のような「ハイキュー!」初見の人間でも、十分楽しめるので、是非、劇場でご覧いただきたい。

ちなみに初週特典として100ページを超える小冊子をいただいた。
小冊子には各キャラクターのプロフィールとコミック36巻の重要シーンのネーム(下書き)が掲載されている。

ファンには垂涎のプレゼント。
こんな立派な入場者特典をもらったのは初めてかも。

しかも、入場者特典は時期をずらして、第5弾まで用意されている。
リピーター狙い。
ズルいなぁ。。。

私はもう一度観たいとは思わないが、ファンは観るのだろうな。

とにかく今週末の興行収入ランキングのトップは本作になることは間違いない。
問題はこの勢いが、どこまで続くのか。

100億いくのか!?
楽しみだ。

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