映画「怪物の木こり」ネタバレ有り!亀梨和也主演のサイコサスペンス!30年前の連続誘拐事件の裏に隠された衝撃の真実
今週から公開の映画「怪物の木こり」を鑑賞。
監督は鬼才三池崇史。
主演は 亀梨和也。
本作は倉井眉介による同名小説が原作。
なお、小説は2018年の第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞している。
映画のあらすじ(ネタバレ有り)は次のとおり。
弁護士の二宮彰(亀梨和也)はサイコパスであり、これまで何人もの人を殺害。
最近では婚約者の荷見映美(吉岡里帆)の父を自殺に見せかけて殺し、法律事務所を乗っ取っていた。
その頃、世間では2件の猟奇殺人のニュースが騒がれていた。
2件とも被害者は斧で頭を割られ、脳が奪われていた。
被害者二人の周囲の評判は悪く、重大犯罪に手を染めていた。
あるとき、仮面をかぶった殺人鬼が二宮のところに現れる。
もみ合いになった途中で殺人鬼が投げつけた斧が二宮の頭にあたり、二宮は怪我を負うも、第三者が現れ、殺人鬼は逃亡。
入院した二宮はレントゲン写真から、自分の脳に「脳チップ」が埋め込まれていることを初めて知る。
脳チップは30年以上前の精神障害の治療法の一つで、現在は禁止されていた。
二宮は何故、頭に脳チップが埋め込まれているのか調べる。
すると二宮は自分が30年前の連続幼児誘拐殺人事件の生き残りの一人であることが分かる。
30年前の連続誘拐事件は東間という夫婦により行われていた。
東間夫婦には息子がいたが、サイコパスであった。
東間夫婦は息子のサイコパスの治療の実験のため、幼児を次々と誘拐して静岡の山奥にある手術室に連れ込み、脳チップを埋め込んでいた。
脳チップは脳の倫理を司る部分に設置され、共感能力を欠如させる機能を果たしていた。
脳チップの影響に耐えられずに多数の幼児が死亡。
生き残った幼児は、皆、サイコパスになっていた。
当時、犯人を突き止めた警察は静岡の東間邸に乗り込んだが、その場で東間の妻は自殺した。
夫は獄中で死に、東間の子供もその後に死亡。
そして連続殺人の被害者は、東間夫婦により脳チップを埋め込まれた幼児の生き残りであることが分かっていく。
少しずつ連続殺人の犯人が絞り込まれていく中、サイコパスであった二宮は、徐々に愛情や、悲しみなどの感情が芽生えていく。
それは頭部への怪我の影響で二宮の脳内チップが破壊されたことによるものであった。
ある日、二宮の婚約者である映美が殺人鬼により誘拐される。
二宮は殺人鬼からの連絡により、静岡の東間邸に向かう。
そこで遂に殺人鬼の正体が判明していく。
犯人は二宮の過去にまつわる人物であった・・・。
ミステリー小説を原作としているが、後半はヒューマンドラマになっていく。
「脳内チップ」という、ぶっ飛んだ設定で、緻密に考えられた物語ではないが、その分、エンターテイメント性は高く、面白く観られる。
二宮を演じる亀梨くんのルックスが、サイコパスのイメージに合っていたところもよかった。
三池監督作品は当たりはずれがあるので、鑑賞前に不安はあったが、誰もが楽しめる作品に仕上がっていた。
傑作とは言えないが、今週末の映画鑑賞は「怪物の木こり」がお勧め。