映画「不死身ラヴァーズ」のネタバレと評価:原作との違いや脚本の問題点を解説

今週から公開の映画「不死身ラヴァーズ」を鑑賞。
高木ユーナという漫画家が描いた同名のコミックが原作。

高木ユーナさんは女性であるが「不死身ラヴァーズ」少年誌で連載されていたとのこと。

見上愛と佐藤寛太のダブル主演。
監督(共同脚本)は松居大悟。

ネタバレあらすじは次のとおり。

長谷部りの(見上愛)は、幼少の頃に病院で花をくれた甲野じゅん(佐藤寛太)を思い続けたまま大人になっていく。

遂に「りの」は中学校で「じゅん」を見つける。
「じゅん」は陸上部だったため、「りの」は陸上部のマネージャーとなって大会を目指して猛練習。

「りの」の熱い思いが通じ、「じゅん」も「りの」のことを好きになっていく。
ところが両想いになった途端に突然「じゅん」は消えてしまう。

周囲に「じゅん」のことを聞いても、存在すら知らないという。
スマホを見ても、「じゅん」の写真はない。

すると今度は軽音部にギターを弾く「じゅん」が現れ、「りの」は軽音部に入って「じゅん」からギターを教えてもらう。

そのうちに両想いになっていくが、やはり両想いになった途端に「じゅん」は消えてしまう。

そんなことが何度も続いていく。

ところが、「りの」が大学生になると遂に消えない「じゅん」が現れる。
しかし、その「じゅん」は記憶が脳に定着せず、寝ると記憶が消えてしまう病気にかかっていた。

つまり、「りの」前から「じゅん」は消えなくなったが、「じゅん」の記憶からは「りの」は消えていくのだった。

「りの」は毎朝「じゅん」の自宅を訪ね、毎日「じゅん」に愛の告白をする。

当初は幸せな日々を過ごしていた「りの」であったが、そのうちに「じゅん」の記憶に自分が残らないことに虚しさを感じるようになっていく。

そんな中、かつてクリーニング店でアルバイトをしていたときの職員と出会い、これまで何故、両想いになると「じゅん」が目の前から消えていったのかを知る。

実は「りの」は「じゅん」とは別人に恋をして失恋し、その傷を癒すために「じゅん」との恋愛が上手くいったように記憶を書き換えていたのだった・・・。

<ネタバレここまで>

原作の漫画は全3巻だったので、鑑賞後に漫画喫茶で斜め読み。
なんと原作は「りの」と「じゅん」のキャラクターが逆であった。

つまり「じゅん」の前に次々と「りの」が現れ、両想いになると「りの」が消える。

ちなみに映画版は漫画の1巻の部分を映像化していた。

監督の松居さんは10年前に連載中の原作を読んで以来、いつか映画化していたいと考えていたらしく、10年かかってようやく完成。

10年温めて作ったというなら、もう少し脚本を練った方がよかったように思う。
正直、原作自体がイマイチだし、イマイチの原作の上に作られた映画も当然面白くない。

特に23歳の見上愛と27歳の佐藤寛太に中学生の役をやらせるのは観ていて無理が有り過ぎる。

「両想いになったら相手が消える」というワンアイデアだけ残して、原作のストーリーを無視して脚本を作った方がよかったように感じた。

特に「りの」が、どうして「じゅん」を思い続けるのかを、もっと掘り下げるべきだった。
一応映画の冒頭で、それらしきシーンがあるが、一人の人を思い続けるにはエピソードが足りない。

原作でも映画でも「好きになるのに理由はいらない!」で押し通しているが、それだと観客が「りの」に感情移入できない。

更にいうと、この映画のポイントである「両想いになったら相手が消える」という部分が、後半では全く関係なくなってしまい、よくある恋愛映画になってしまっていた。
残念・・・。

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